チケット売買サイト「チケットキャンプ」を運営するミクシィグループのフンザ(東京都渋谷区)は8月24日、プロバスケットボールチーム「サンロッカーズ渋谷」とスポンサー契約を結んだと発表した。ユニフォーム広告を出稿するほか、特典付きチケットをチケットキャンプで公式販売する。販売収益は全て渋谷区内の学校や公共施設に寄付するという。
チケットキャンプで公式販売するチケットは、9月に開幕するプロバスケットボール・Bリーグの「シーズン2017-2018」でサンロッカーズ渋谷が主催する全30試合分。会場の最前列で試合が楽しめるほか、選手の直筆サイン入りTシャツなどをもらえる特典付きだ。
チケットキャンプは2013年にスタート。音楽ライブ、ミュージカル、スポーツなどのチケットを売買できるサービスで、月間利用者数は500万人(2017年8月現在)。運営元のフンザは、15年3月にミクシィに買収されて同社傘下に入っている。
フンザは今年2月、プロ野球の北海道日本ハムファイターズともスポンサー契約を結んでいる。チケットキャンプ内のみで販売する公式チケットは全て完売。サンロッカーズ渋谷との取り組みでも、同様の売れ行きを期待しているという。
チケットキャンプ公式チケットでの収益化は見込まず、スポンサー契約によるブランディングを狙う。チケットの売り上げは、渋谷区内の小中学校や公共施設に寄付するバスケットボールの購入費用に充てるという。フンザの笹森良社長は「試合を通じてチケットキャンプに触れてもらえる。売り上げの寄付はミクシィグループのCSR活動の一環となる」と話す。
先日、「ミクシィが主体となるスタジアムの建設も構想」「Jリーグとも協議を始めている」とする一部報道があったが、森田社長は「スポーツに貢献したいという気持ちは間違いなく、今回の取り組みもその一環。しかし、スタジアムの建設や球団オーナーなどで決定した事実はない」とした。
ミクシィは、求人サイト「Find Job!」をオープンした1997年から数えて今年で創業20年になる。森田仁基社長は「私自身が大好きなスポーツへの貢献と、長年にわたって事業拠点としている渋谷への恩返しを両立できないか検討していたところ、サンロッカーズ渋谷さんとのスポンサー契約に至ることができた」と説明する。
渋谷区の長谷部健区長は「子どもたちの成長を後押ししてもらえるのは大変ありがたい。現在は支援をいただくだけだが、将来はともにスポーツ振興を行いたい」「渋谷はなかなかお土産というものがない。このユニフォームがお土産になればうれしい」と話している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR