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対戦相手にとって厄介な新生ウルブズ

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大幅な戦力補強に成功したミネソタ・ティンバーウルブズを相手に、対戦チームはどう守るのだろうか?

この質問に答えられるのなら、指導者になれるかもしれない。しかし、今オフ多くのバスケットボールファンの間で話題になっているトピックでもある。

ジミー・バトラー、カール・アンソニー・タウンズ、アンドリュー・ウィギンズが揃った以上、ウルブズと対戦するチームは、3選手の中で特に誰に対する守備に意識を置くか決めなければならなくなる。

球団社長を兼任するトム・シボドー・ヘッドコーチは「対戦相手が無視できなくなる部分だ」と言う。

「チームには、相手からダブルチームされる選手が多くいる」。

ウルブズは、今オフにバトラーとタージ・ギブソンの加入でディフェンスが改善され、バトラー、ジェフ・ティーグ、シックスマン賞を3回受賞しているジャマール・クロフォードが加わりオフェンスの強化にも成功した。現在のロスターであれば、ティーグ、ウィギンズ、バトラー、ギブソン/ゴーギー・ジェン、タウンズという伝統的なビッグラインナップ、もしくはティーグ、クロフォード、ウィギンズ、バトラー、タウンズというスモールラインナップも組むことができる。しかも、ウィギンズ、バトラー、タウンズは、それぞれ3つのポジションを守ることも可能だ。

Andrew Wiggins Karl Anthony Towns

シボドーHCは「たしかに我々は、ビッグでもスモールでもやれる柔軟性を身に着けないといけない」と語った。

「ジミーがシューティングガード、スモールフォワード、パワーフォワードでプレイできるのは大きい。場合によっては彼ならポイントガードとしても起用できる。ジャマールもポイントガードとシューティングガードでプレイできるし、ウィグ(ウィギンズの愛称)も3つのポジションでプレイ可能なので、チームに柔軟性を与えてくれる。そしてもちろん、カールはセンターでもパワーフォワードでもプレイができて、ハンドリングの技術も高い。ペリメーターでもプレイできる。相手にとって非常に厄介なラインナップになるはずだ」。

もしスモールラインナップでプレイするならば、5選手全員がハンドリング可能で、少なくとも3選手(タウンズ、バトラー、ウィギンズ)がダブルチームの対象になり得る。

これだけの面子が揃った2017-18シーズンのウルブズをどうやって抑えるのか、各チームの対策にも注目したい。

原文:HOW DO YOU DEFEND THESE WOLVES? by Kyle Ratke/Timberwolves.com(抄訳)


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NBA日本公式サイト『NBA Japan』編集スタッフ