アリババ、4~6月営業益99%増 海外事業拡大で
【上海=小高航】中国の電子商取引(EC)最大手、アリババ集団(浙江省)が17日発表した2017年4~6月期決算は、本業のもうけを示す営業利益が175億元(約2900億円)と前年同期に比べ99%増えた。ネット通販の会員数は7%増にとどまったが、1人当たりの販売額の増加や海外事業の拡大が好業績に寄与した。
売上高は56%増の502億元。主力のネット通販事業が58%増の430億元と好調だったほか、主に企業を対象とするクラウドサービスが96%増、デジタルメディア・娯楽事業が30%増といずれも売上高を伸ばした。
ネット通販を頻繁に利用するユーザー数は6月末で4億6600万人と昨年6月末に比べ7%の増加にとどまった。一方、スマートフォン(スマホ)経由を中心に会員1人当たりの販売額が大きく伸びた。純利益は94%増の147億元だった。
東南アジアでネット通販を手掛けるラザダを買収した効果などから、海外のネット通販事業の売上高は42億元と67%増えた。ネット通販全体に占める海外比率は10%だった。