米航空宇宙局(NASA)が商用ドローンの飛行を安全に管理するための専用航空管制システムを開発中であると米New York Timesが9月1日(現地時間)に報じた。
このシステムは、NASAの次世代空域プロジェクトの一環として、米Googleの本社キャンパスにほど近いモフェットフィールド飛行場で開発されており、Googleや米Amazonなどが開発している商用ドローンが飛行する空域である400〜500フィート(122〜152メートル)上空を想定している。
一般の航空管制システムと同様に、複数のドローンが安全に航空できるよう管理するシステムだが、無人でコンピュータとアルゴリズムでドローンを制御する。
同プロジェクトを統括するパリマル・コパーデカー博士は取材に応じ、商用ドローンの運用は、まず農場や油田など、広大で人の少ない場所で来年にも始まり、5年後には(Googleが先日実験を行ったような)オーストラリアの郊外などの人口の少ない地域での配送サービスが開始されるという予想を語った。
米連邦政府の現在の法律では、商用ドローンは米連邦航空局(FAA)が定めた限られた場所でしか飛ばせない。FAAは年内に25キロ以下の小型無人航空機に関する規則案を提出する計画という。
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