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高3全国模試、オンライン化へ 駿台とAI教材開発社が夏に実施 結果は試験終了直後に

» 2020年05月12日 17時15分 公開
[谷井将人ITmedia]

 学習塾や全国模試などを手掛ける駿河台学園(東京都千代田区)と、AIを活用した教材を開発するatama plus(東京都品川区)は5月12日、試験会場に行かずにPCから受験できるオンライン模試「駿台 atama+ 共通テスト模試」を実施すると発表した。

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 実施期間は7月27日〜8月9日。受験者はこのうち2日間を試験日として選び模試を受ける。初回の受験料は無料。対象は高校3年生と既卒者。

 2021年1月からセンター試験に代わり大学入学のための共通試験となる「大学入学共通テスト」の対策模試という位置付け。解答形式は選択式。既存の模試は試験終了から試験結果の返却まで1カ月程度掛かっていたが、このオンライン模試では試験終了直後に結果を算出する。

 返却する結果には、テストの点数や合格判定の他、受験者の弱点分析、今後学習すべき単元なども含む。AI技術を活用した教材「atama+」の利用者は、模試の結果を基に自分に合ったカリキュラムで学習ができるという。

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 駿河台学園は、試験終了直後に結果を通知すれば「試行錯誤の過程を忘れないうちに振り返りができる」としている。

 新型コロナウイルスの流行に伴い、学校や試験会場に受験者が集まって行う模試は全国で中止が相次いでいるという。これまでのセンター試験から大学入学共通テストに名称や内容が変わることもあり、不安を感じている生徒もいることから、オンライン模試の開催を決めた。

 今後は、学校や試験会場で行う既存の形式の模試と、PCを介して行うオンライン模試を併用する予定。

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