競合も参加、Alibaba(阿里巴巴)独身の日「9時間・220億ドル購買」の衝撃

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11月11日、中国のEコマース企業「Alibaba(阿里巴巴)」は“独身の日”を祝うために大規模オンラインショッピング・キャンペーンを開催。消費者は開催たった9時間で226億ドルにも及ぶ購買をしたことがわかった。家電製品から自動車に至るまで、あらゆる商品が売れたという。この数字は、昨年の最終集計である308億ドルの3分の2に相当する。

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Image Credit: Alibaba

毎年11月11日に開催されるAlibabaのショッピングフェスティバルは世界最大の規模のキャンペーンである。 米中貿易戦争や中国経済の減速の中、消費者心理のバロメーターとして注目されていた。今年度はAlibabaが運営するマーケットプレイス「Tmall」と「Taobao」だけでなく、東南アジアのEコマース事業の子会社「AliExpress」や「Lazada」などのB2B向けEコマースプラットフォームもキャンペーンを盛り上げた。

オープニングセールは好調で、30分弱で100億ドルの売上を達成。これは前年の約半分の時間。Alibabaの他に「JD.com」や「Pinduoduo」などの競合企業も独身の日キャンペーンを開催した。

Alibabaはプロモーションキャンペーンとして2009年に最初の独身の日ショッピングイベントを開催した。しかし最近では中国消費者の購買力を計測する一大イベントの立ち位置にまで成長。昨年、消費者は初めてのキャンペーンで費やした金額の4,000倍を費やしたことから爆発的にEコマースが浸透しており、購買が発生していることがわかる。

本年度はApple、Dyson、L’Orealを含む64のブランドが事前予約で1,430万ドルの売上を達成していた。今回のキャンペーンの買い物客60%は、米中貿易戦争の影響を受ける輸入製品を購入する予定があると回答しており、あまり影響を感じさせていない。

Alibabaの物流関連会社「Cainiao」は5億トンにも及ぶ商品在庫を発送する準備を整えているという。同社はクラウドコンピューティングシステムを軸に物流網の体制を年々整えており、今年もその成果を発揮した。

【via Tech in Asia】 @techinasia

【原文】

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