お正月休みもついに終わり、本日2020年1月6日から仕事始めという人は多いと思う。まったくもって絶望しかないが、そんな哀れな我々のために「かつや」が新メニューを用意してくれたぞ。

本日より期間限定で発売される、その名も『青ねぎ味噌チキンカツ』! 意味不明な珍商品で毎度世間をザワつかせてきた「かつや」から、2020年の幕開けを告げる特大お年玉だ。今回は一体どんなワケの分からない商品が飛び出すのか!? と思いきや、予想しなかったまさかの展開に……!

・待望の新商品

今年初となる「かつや」の新メニュー『青ねぎ味噌チキンカツ』には、丼(税抜590円)と定食(税抜690円)の2種類がある。丼はチキンカツを玉子でとじたもの、定食はチキンカツを煮込んで温玉をのせたものとなっており、名前は同じと言えどもそれぞれ別物と考えてよさそうだ。

どちらを選ぶか非常に迷うところだが、たまたま向かいの席に座っていた歴戦の “かつや者” っぽいおっちゃんが丼にしていたので、私(あひるねこ)もそれにならって丼にしておいた。あのおっちゃんの上級者オーラ、ただ者では……ぬ!

・実食

そんでやって来た『青ねぎ味噌チキンカツ丼』だが、まずは何と言っても大量にかけられた青ねぎに目を奪われる。多すぎて下にあるはずのチキンカツが見えないではないか。そりゃ店員さんも「青ねぎ丼入りまーす」と言いますわ。

・困惑

ただ何というか……思ったよりも普通やな。『カレーうどんカツ丼』や『ラーメンコロッケ』といったクセの強すぎる猛者たちを経験した今となっては、この正統派すぎるルックスに逆に違和感を覚えてしまうのも事実。いや、もしかするとカツの中に何らかのトラップが仕掛けられているのかも……?

とりあえずカツを持ち上げガブリと一口。む……! こ、これは……普通にウマい!! チキンカツの柔らかさにいきなり驚いてしまった。チキンってこんなに柔らかいものだっけ? ってくらいトロリとしているのだ。それでいてカツのサクッとした食感も残っており誠に美味。

・間違いない味

衣には、お店で仕上げたという特製コク深味噌だれがジュワ~っと染み込んでおり、噛むたびに口の中に広がって食欲がビシバシ刺激される。甘みが強いので好みは分かれるかもしれないが、濃厚でコクが強いため個人的にはひたすらご飯がすすんだ。

やはり「かつや」のカツ丼系メニューにハズレはない。味・ボリューム・値段、どこを見てもほぼ文句なしの出来と言っていいのではないか。これは定食の方もぜひ食べてみたいものである。ごちそうさまでした。


…………。


いや、やる気あんのか!!


・怒り

何だこの真っ当すぎる仕上がりは! ただ普通にウマいってどういうつもりなんだ!! 値段も手頃だしよぉ、やる気あんのか! 「こんなん誰が頼むんだよ頭おかしいだろ」って容赦なく書かせろやァァァァァアアア!!

もちろん、「かつや」のフェアメニューのすべてが意味不明なものではないことは重々承知している。しかし、先述したような商品のインパクトがあまりにも強すぎるため、毎回ついゲテモノを期待してしまう体質に望まずしてなってしまったのだ。なんちゅう体にしてくれとんねん。

・愛ゆえに

そういう意味で言うと、今回の『青ねぎ味噌チキンカツ』に我々が知っている「かつや」の姿はなかった。いや、めっちゃウマいよ? めっちゃウマいから、本来ならば無難に褒めて終わりなんだろうけど……それは「かつや」に対して失礼というものだろう。そう、すべては愛ゆえなのだ。

参考リンク:かつや
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.