通知の最適化に役立つモバイル通知コンセプト4選

Nick Babich

Nickはロシアのセントピーターズバーグ出身のソフトウェアデベロッパー/ブロガーです。彼による他の記事はこちらをご参照ください。

この記事はNick Babichからの翻訳転載です。配信元または著者の許可を得て配信しています。

4 Concepts of Mobile Notifications

今日は、世界中のモバイルユーザーが使うツール、すなわち通知機能について話したいと思います。通知は、カレンダーアプリが重要なイベントを知らせてくれるなどリマインダーとしての役割を果たし、さらにはマーケティングツールとしても優れています。プッシュ通知はユーザーを再びアプリに呼び戻すのに最適です。たとえば、ECアプリはユーザーに最新情報を提供するために通知を送ります。

プロダクトデザイナーは、良い通知は妥当な内容で、タイムリーで状況に合ったものであることを知っています。

今日はいくつかの興味深いモバイル通知コンセプトを共有したいと思います。ただし、あくまでもコンセプトであり、最終的な解決策ではないことをここに強調しておきます。

1. ロックスクリーン上の通知と1日のスケジュール

ロックスクリーン上に効果的に通知を表示することは、非常に難しいです。要点を並べるだけではなく、最大限の価値をユーザーに提供することもゴールに含みます。

Alex Sol氏によって作られたカレンダーのコンセプトは、プッシュ通知と毎日の予定を融合させた代表的な例です。ユーザーは1日の予定を開き、その詳細を見ることができます。このコンセプトで特に気に入っているのは、ユーザーが利用する航空機情報を参照する方法です。必要な情報がひと目でわかると、ユーザーは通知をより快適に感じます。

特定の情報を得るために、複数のアプリを開く必要がありません。すべての必要な情報がひと目でわかります。イメージ画像:Alex Sol氏

2. 通知設定の最適化

1日にいくつの通知を受信しているか、考えたことはありますか? その中で、いくつの通知を気にしていますか?

モバイルユーザーは日々、不必要な通知によって予定を妨害されています。想定外の時間帯に、個人と関係のない不適切な通知が送られてくる場合には、通知を無効にするかアプリを消さざるを得なくなります。

不愉快な通知がモバイルアプリをアンインストールする1番の理由です(71%の調査回答によると)。

この負のユーザー体験を、ビジネスとユーザー双方にとって意味のある便利なものに変えることができます。アプリ通知の良し悪しが主観的であることは明確です。すべてのユーザーは彼ら自身の個人的主観を持っています。そのため、ある人にとっての喜ばしい体験が、他の誰かの悪夢にもなり得るのです。

それぞれのユーザーは異なっているため、多様性のある通知戦略が必要です。アプリを使用するユーザーには、各々通知の好みがあります。

Johny vino氏のコンセプトは、ユーザーがニュースアプリで通知設定をカスタマイズする方法を示しています。ユーザーに通知設定の権限がある場合、自分のニーズに合わせて設定を変えられます。その結果、ユーザーは興味のある情報を受け取る可能性が高くなります。

好みに合わせて通知をカスタマイズする。イメージ画像:Johny vino

3. 詳細まで参照できる

「詳細まで参照できる」とはモバイル通知のコンセプトで、ユーザーがアプリを開かずに詳細な情報を知ることを可能にします。このコンセプトでは段階的開示という技術を使っています。

段階的開示とは1度に必要最小限の情報を提供することで実用性を高める、インタラクティブなデザイン技術です。

以下は Azís Pradana氏によって作成されたPassbookです。ユーザーは詳細を知りたい場合、Show More(さらに表示)を選択します。

イメージ画像: Azís Pradana

4. 許可申請

アプリがユーザーに通知許可を求めるときに、何の説明もなしに許可を求めるのは最悪です。しかし残念ながら、市場で手に入る多くのアプリがこの失礼な戦略を採用しています。ユーザーがアプリを開くと、最初に「ACMEアプリは通知を送りたいと言っています」という文字が表示されるのです。

アプリ開発者は通知の許可依頼を送るときに、すべてのユーザーが許可することを期待しています。この目標を達成するためには、なぜこの許可が必要なのかを明確に説明する必要があります。

ユーザーが通知許可するまでの準備機会の提供を忘れてはいけません! それぞれの許可依頼ごとに文章を作成しましょう。

Anton Tkachuk氏により作成されたコンセプトは、許可依頼の基盤として使用できます。最初のスクリーンでなぜユーザーが通知を許可する必要があるのかを説明し、次の画面で実際の許可を求めます。1つの画面から次の画面にアニメーションで切り替わっており情報の繋がりが感じられるため、ユーザーはiOSシステムの操作がさっき見た情報と直接関係があることを理解します。

イメージ画像: Anton Tkachuk


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