AWSの成長率は30%で停滞気味、それでも売上高は116億ドルを突破

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Photo by Sagar Soneji from Pexels

AWSの成長は落ち着き傾向

(前回からのつづき)第1四半期、AmazonのAWSは成長スピードが低下し始めていたものの100億ドルの売り上げを突破していた。第2四半期において、同サービス成長率は29%に低下し、AWSをリリースしてから初の30%以下の成長率となった。今期も同様の成長率に落ち着いており、特にCOVID-19による影響は大きいことが分かる。とはいえ、MicrosoftのAzureやGoogle Cloudが競合にある中、29%の成長率かつ売上高116億ドルを突破しているのは優秀だと言えるだろう。

AWSが同社第3四半期に占める割合は約12.1%で、ほぼ第2四半期と同様の様相となっている。CFOのBrian Olsavsky氏は「多くの顧客がクラウドベースのサービスへ、より速いスピードで移行し始めているのを目の当たりにしています」との見解を決算説明会で語った。

サブスクリプションとその他

サブスクリプションサービスは、33%増の65億8000万ドルを記録しており、主にAmazon Prime会員の1億5000万人から構成されている。例年同社はプライムデーを「史上最大」と表現し続けてきたが、今年は「アマゾン上の小規模・中規模店舗にとって過去最大の2日間」という表現を使った。なお、プライムデーは10月13日から14日にかけて開催されたため、第3四半期には含まれていない。

Amazonは広告事業でも好調な様子を示しており、売上高は51%増の54億ドルとなった。主要事業によるデータから、Amazonは顧客の購買情報を熟知しており、着実な成長を見せることが想定できる。

Amazonは未だにAlexaの詳細を述べていないが、収支報告書内にAlexaの記載は幾度となく(正確には19回)登場している。第1四半期において同社は「AlexaはCOVID-19に関する何千もの質問に答えられるようになった」と触れていたが、第2・第3四半期では同様の内容は述べられていなかった。しかし、9月のショーケースで発表された新Echoデバイスについては強調して触れられており、同社がSaaS(Surveillance-as-a-Service・監視クラウドサービス)にも力を入れていることが分かるだろう。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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