年間1,000軒を食べ歩くフォーリンデブはっしーさんが見つけた「最強のデブリシャス」なお店

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あらゆるおいしいものを追求するグルメブログで話題沸騰中のフォーリンデブはっしーさんをご存知でしょうか。

「お肉博士」と「お米ソムリエ」の資格を持ち、グルメエンターテイナーとして年間でおよそ1,000店舗ものお店を自腹で食べ歩き、本当においしいお店について発信し続けているはっしーさん。

心のそこから“おいしい”と感じたときだけに叫ぶ「デブリシャス!」という決めゼリフでもおなじみです。

また、ブログに次いではじめたインスタグラムも、個人のグルメ系アカウントとしては日本一のフォロワー数を誇っています。

 

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そんなはっしーさんが、ついに食べ歩きグルメエンターテイナーとしての集大成ともいえる『厳選70軒 最強のデブリシャス -年間1,000軒を食べ歩いて見つけた本当の名店-』(ワニブックス)を刊行。

 

厳選70軒 最強のデブリシャス - 年間1000軒を食べ歩いて見つけた本当の名店 -

厳選70軒 最強のデブリシャス - 年間1000軒を食べ歩いて見つけた本当の名店 -

  • 作者: フォーリンデブはっしー
  • 出版社/メーカー: ワニブックス
  • 発売日: 2019/02/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

 

この本で紹介したお店を中心に、『メシ通』読者に向けて本当におすすめできるお店を教えてもらいました。

 

究極の一体感が味わえる親子丼

── そもそもはっしーさんが食べ歩きをはじめるようになったきっかけはなんでしょう?

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:大学時代、渋谷からキャンパスがある三田までの路地裏にある古い定食屋に入ったりとか、食べ歩きはずっと好きでやっていました。大学では体育会柔道部で、食べ盛りだったのもあります。

 

── もとから食にはご興味があったんですね。

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:そんな感じで大学生まではずっと順風満帆にやってきたのですが、社会人になって、新入社員の時に何をやってもうまくいかず、挫折を経験したんですね。そんなとき、「おいしいものを食べると、元気になって、前向きな気持ちにもなれる」ことに気づいたんです。食には、みんなを元気にするパワーがある。これをライフワークならぬ「ライスワーク」にして、より多くの人を幸せにしようと、だれもが食をエンターテインメントに楽しめる活動をしています。

 

──「フォーリンデブはっしー 公式ブログ」では、山盛りごはんの画像が印象に残りました

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:僕は「お肉博士」と「お米ソムリエ」の資格を取ってしまったくらい、ごはんとお肉が大好きです。なので、ごはんにおかずをのせて食べるオンザライスをおすすめしていいて、ブログでは象徴的に、山盛りにしたごはんに肉などをオンザライスしています。ちなみに、オンザライスは、実はごはんとおかずだけでは成り立たないのをご存知ですか? それだけでは、なにかが足りないんです。

 

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──というと?

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:ごはんとおかずを結びつける、液状のエキスやつゆ、タレなど、「ごはんとおかずの架け橋になる存在」が必要になるんです。つまり、丼ものの重要な点は、ご飯とおかず、つゆがどれだけ一体感をなしているか。例えば、今回本で紹介している銀座の「親子丼専門店 ◯勝(まるかつ)」の親子丼。半熟とろとろの卵と、極上の鶏スープと割下が合わさり、まさに丼における究極の一体感が味わえます。

 

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最高にごはんのおいしいお店

──それは試してみたくなりますね! では、「お米ソムリエ」として米にこだわりのあるはっしーさんおすすめのお店はありますか?

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:米がうまい店といえば、代々木上原の「おこん」です。店長が全国のごはんを「面接」と称して精査して、その面接を通過したお米だけがお店で提供されるんです。それら厳選したお米を、日本トップクラスの技術で炊き上げてくれるんです。

 

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:その店長のことを僕は「日本一炊かれたい男」と呼んでいます(笑)。そのお店はコースのみなんですが、4人などの複数人で行くと、いきなりお通しで土鍋ごはんが3つドドーンと出て、銘柄が違うごはんを食べ比べできるんです。そのあとにおかずが出て、最後に「ローストビーフ土鍋ごはん」などの炊き込みご飯がシメに出てくる。

 

──話を聞いているだけでお腹が空いてきますね。

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:この「ローストビーフ土鍋ごはん」が絶品でして。ごはんを赤ワインで炊いて、バターをまぜて、洋風に仕上げた炊き込みごはんなんです。つまり、肉からごはんに歩み寄るのではなく、ごはんのほうから肉と相性が良くなるよう歩み寄っている。それによって一体感を演出しています。肉と米好きには外せないお店ですね。

 

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シチュエーション別・女性を誘うときにオススメのお店 

──たくさんのおいしそうなお店を巡られてますが、たとえば「女性をデートに誘うときにオススメ」ならどんなお店がありますか?

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:もちろん、まず何が食べたいかがありきですが、だいたい男性が女性と食事する場合、二軒目にスムーズに移動したいものですよね。白金高輪の「牛泥棒」は、牛の串焼きや牛たんの握りなどがとてもおいしいお店なんですけど、系列店のバーと二階で繋がっているんです。そのため、お会計をせずにそのままムーディなバーに女性を連れて行けるので、非常にスマートな対応ができるお店だと思います。

 

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──予想外の展開に相手も驚きそうですね! では、もう少し気楽に友人の女性を連れて行って喜ばれるお店はどんな店がいいでしょう。

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:最近の若い女性は肉好きが増えているので、「生肉」っていうキーワードをおさえるといいですね。このところ、保健所の許可をとった合法生肉のお店が増えているんですよ。生肉好き女子を虜にする、渋谷の「焼肉ZENIBA」はおすすめです。

 

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──お肉好きな女性は確かに増えている印象ですよね。

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:雲丹(うに)と肉の組み合わせの「うにく」や、肉といくらの「にくら」っていうおいしいものの掛け合わせが流行っているんですが、このお店には薄切りにした生肉の上に、雲丹やいくらがのった「生粋な牛トロ雲丹いくら丼」があって。蓋をあけたとたんに「キャー」って喜んでくれます。カジュアルでリーズナブルなうえに個室もあるので、使い勝手もいいですね。

 

──なるほど、期待通りの手ごたえが得られるお店! では、いろいろ食べ歩いてるお酒好きなツワモノ女性を連れて行くなら?

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:日本酒のうまいお店がいいでしょうね。四谷三丁目の「和酒 月肴」は知られざる日本酒を多く置いていて、おいしいお店に慣れているツワモノ女子でも唸るくらい。

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──なるほど、ちょっと敷居が高い雰囲気なのでしょうか?

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:いえいえ、金髪のファンキーな女将さんがいて、会話下手な男性でも女将さんが間にはいってくれるので雰囲気が和やかになります。おすすめを教えてくれたり、新しい日本酒をすすめてくれるので、会話に困ることがない。また季節ごとにメニューをガラッと変えるので、何回行っても飽きないお店ですね。メンチカツの中身まで季節の食材に変わるので、料理の話もお腹も弾みやすいと思います。

  

ビジネス・接待で「デキる男」と思わせるお店 

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──次々に良さそうなお店が出てきますが、ビジネスの取引先との昼会食や接待の席などで、「デキる男感」を出せるお店はありますか?

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:大阪でミシュランを取っている「串カツ 凡」の銀座店があるんですが、ここはまだあまり知られていない。夜は1万円以上かかるお店なんですが、同じ職人さんが揚げた串カツを、ランチなら1,000円台で食べられます。完全個室は4~8名用と2〜4名用があるので、ビジネスランチとしての利用もいいと思います。高級感のある雰囲気なのに、お昼はコスパも良いのがポイントです。

 

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──それは賢いチョイスですね!

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:「よくこんなお店見つけたね」と感心されることうけあいです。帰りには山形の雪降り和牛を使ったかつサンドを手土産に持って帰ってもらったら、かなりウケるはず。ここのお持ち帰りサンドは、衣が軽くてエアリーで、肉がとても柔らかい。取引先に自分を印象づけるための「帰ってからも忘れられない男」になれます。

 

本当に食べて欲しいイタリアンのお店

──和食が続きましたが、ちょっと目先を変えてイタリアンとかでおすすめはありますか?

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:三軒茶屋の「ペペロッソ」は現地の郷土料理をそのまま再現している貴重なお店です。ここは「日本人に媚びない味」が非常に秀逸ですね。

 

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f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:イタリアと日本は似ていて、地方ごとに食文化に特色があるんです。このお店はイタリアのその土地ならではの本格的な郷土料理のおいしいものがちゃんと出てくる。お酒も安くて良心的で、好感がもてますね。

 

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店名から検索する時代はもう終わった 

──はっしーさんのように、本当においしくていいお店を見つけるにはどうしたらいいでしょう。

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー最近の若い人たちはインスタでお店を探しています。自分の興味あるハッシュタグでお店を探しているんですね。インスタの写真は、うそをつかない。だから、これからは「ジャンルの横切り」でもなく「エリアの縦切り」でもなく、いわば「斜め切り」の時代ですね。

 

──斜め切り! お店探しの達人の域ですね……。

 

f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:目に止まった写真を見て、興味のあるハッシュタグを見て、コメントを見て、最後に店名を見る。今はみんな、そういう順番でお店の情報に接しているんですね。だから、「店名から検索する時代」はもう終わった感があります。言わばグルメ界の情報革命ですね。

 

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f:id:Meshi2_IB:20190325214935p:plainはっしー:たとえば僕もインスタでハッシュタグ「#フォトジェ肉」を作ったら、すごい流行って、どんどん投稿が増えています。インスタのアカウントは、ありがたいことにフォロアーが今や18万人を突破しました。ブログの方は詳しく紹介したいお店しか書いていませんが、インスタでは日々食べ歩いているお店を投稿しています。食は「人を良くする」と書きますので、これからもフォロワーと読者にはずっと喜んでもらいたいですね。

 

壮大な野望を持ってグルメ道を爆進するはっしーさん。

その食への好奇心と勢いには、もはや誰も追いつけそうにありません。

これからも、はっしーさんのブログやインスタなどの活動に注目していきたいと思います。

 

書いた人:カシハラ@姐御

カシハラ@姐御

ビアガーデン評論家/トレントウオッチャーとしてテレビ・ラジオなど各媒体で活躍。目をつけたものが2年後にブレイクする法則を持つ。

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