ニトリ、島忠の買収を検討…TOB決めればDCMと争奪戦に

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 家具製造販売大手のニトリホールディングスが、ホームセンターの島忠の買収を検討していることがわかった。島忠を巡っては、同業のDCMホールディングスが完全子会社化を目指し、株式公開買い付け(TOB)を実施している。ニトリも対抗してTOBを提案する方向で、島忠の争奪戦になりそうだ。

 DCMは今月5日から11月16日まで、島忠へのTOBを実施している。取得価格は1株4200円で、取得総額は約1600億円になる見通しだ。島忠の経営陣はDCMの買収提案に賛同しており、ニトリが参入すれば敵対的TOBになるとみられる。

 島忠は東京都や埼玉県などで約60店舗を展開している。首都圏を基盤とし、家具の販売に強い。

 一方、ニトリは北海道発祥の家具チェーンで、国内約560店舗を展開し、売上高で6000億円を超す大手だ。自社で商品の開発から販売までを手がけ、物流でも強みを持つ。業績は堅調で、2020年8月中間連結決算では増収増益だった。

 ホームセンター業界は、ドラッグストアとの競合などで業績が頭打ちになっていた。最近は、住宅設備大手LIXIL(リクシル)グループが傘下のホームセンターの売却を決めるなど、再編の動きが出ている。

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1563994 0 経済 2020/10/20 22:26:00 2020/10/21 09:05:32 2020/10/21 09:05:32

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