感染防止へオンライン診療 初診から容認へ 厚生労働省

感染防止へオンライン診療 初診から容認へ 厚生労働省
医療機関で新型コロナウイルスの感染が広がるのを防ぐため、厚生労働省は、インターネットを通じた「オンライン診療」の利用条件を緩和し、受診歴のない患者についても、初回の診療から認める方針を固めました。
「オンライン診療」は、病院に行かなくても、インターネットを使って自宅などで診察が受けられる仕組みですが、原則として、初回は、医師による対面診療を受けることが義務づけられています。

厚生労働省は、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、医療機関で、医師やほかの患者への感染を防ぐため、通院中の人や過去に受診歴がある患者などに限って、初診から「オンライン診療」を認める方向で検討してきました。

しかし、政府内から、さらなる緩和を求める意見が出たことなどを踏まえ、受診歴がない患者でも、初診から認める方針を固めました。

新型コロナウイルスの感染が疑われる患者だけでなく、ほかの病気の診療も対象とする方向で、感染が終息するまでの時限的な措置となる見通しです。

厚生労働省は、今後、オンライン診療が受けられる医療機関のリストを作成して周知するほか、医療機関に支払う診療報酬の増額も検討することにしています。