世界的に半導体不足 アメリカで自動車減産など影響出る

世界的に半導体が不足し車向けの半導体の調達が難しくなっていることを受けて、アメリカではトヨタ自動車が一部の車種を減産する方針を明らかにするなど、各メーカーの間に影響が出てきています。

このうちトヨタ自動車は8日、南部テキサス州で生産するピックアップトラック1車種の生産を減らす方針を明らかにしました。

また、アメリカのメディアは、フォードが来週、南部ケンタッキー州の工場の操業を停止するほか、フィアット・クライスラーもメキシコとカナダの工場の操業を休止すると伝えています。

車向けの半導体が不足する背景には、高速・大容量の新しい通信規格5Gの関連機器やスマートフォンの需要が急速に高まり、供給元の生産が追いつかない状態になっていることが関係していると指摘されています。

また、新型コロナウイルスの感染拡大で、自宅で使うパソコンやゲーム機の需要が増加していることも背景にあるとみられます。

半導体の不足を理由にした減産は日本国内の自動車メーカーでも広がっています。

半導体は多くの産業で欠かせない部品となっていて、需給バランスの乱れが続けば、影響がさらに広がるおそれもありそうです。