特集 2018年7月26日

アボカドの穴、何を詰めるのが正解か?

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アボカドって、美味しいですよね。

僕はもっぱら、スライスしてお刺身と一緒に並べ、そのままワサビ醤油で、時には魚の切り身と重ねて食べたり、マグロと合わせてざっくりと叩き、マヨネーズやウスターソースなんかで味付けてタルタル風に食べたりします。

が、それだけでなくアボカドは、レシピを紹介する本やWEBサイトにも頻繁に登場する優等生的な食材で、アレンジの幅が広いのも魅力。

有名なところだと、「アボカドをふたつに割って種をくり抜いた穴に“なめたけ”を詰めるだけ」なんてレシピがあり、これが絶品なんだそうです。

もし本当だったら、この世で最も簡単な料理のひとつと言えますよね、それ。

これまでアボカドに対しては割と保守的だった僕ですが、なぜか今、急に気持ちが盛り上がってきました。

よし、試してみよう!

せっかくなので、他にもいろいろな食材をアボカドの穴に詰め比べ、実際、アボカドの穴に詰めるべき食材の正解はなんなのか?

その答えを探ってみよう!
1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。

前の記事:ショットよりもじっくりと味わいたい「プレミアムテキーラ」の世界


それでは詰め比べていきましょう!

さっそく、黒々と光るアボカドにぐるりと一周包丁を入れ、両手でひねります。

片側の身に残った種にトスッと包丁の付け根の角を刺し、ポコンと外す。

あぁ、この工程、料理中の気持ちいいポイントのかなり上位に入るよなぁ……。
この夏、いちばん詰めたい穴
この夏、いちばん詰めたい穴
あ、その前にまず、今回の企画の方針をざっくりと。

1)いきなりタイトルと矛盾してしまいますが、試す食材すべてをアボカドの穴に詰めて食べ比べた場合、一体何個のアボカドを食べなきゃいけないんだ? ってことになりますので、基本的には小さな切り身と食材を合わせて試食していくことにします。

2)詰めるのは、なるべく手順の少ない食材に限ります。「玉ネギを刻んで飴色に炒めたのち、一昼夜寝かせてからヒマラヤ岩塩と国産ハチミツを加えてよく練ったもの」みたいな面倒なものは詰めません。火も使いません。

3)参考まで「相性」「意外性」「好き度」の3項目を最大星5つで評価していきたいと思いますが、僕の舌をそんなにあてにされても困ります。あくまで「個人的な判断」であるとご了承ください。

4)最後に、選ぶ食材は完全に僕のフィーリングですので、「なんであれがないんだ!」と突っ込みたい気持ちは、胸にしまっておいてください。


では。
ひとまず、今回の企画のきっかけになった「なめたけ」を含む8種類の食材を用意してみました。
これでアボカドという食材の特性がなんとなくわかるだろうし、ひとつくらいヒットも見つかるんじゃないかな~?
中心にぽっかりと空いたスペースにはくり抜いた種をあしらって
中心にぽっかりと空いたスペースにはくり抜いた種をあしらって
その1「海苔の佃煮」
その1「海苔の佃煮」
相 性 ★★★★★
意外性 ★★★☆☆
好き度 ★★★★★
海苔の佃煮も、レシピでアボカドと合わせる食材の定番ですよね。
僕はやったことがなかったので、まずはこれから試してみることに。

そしたらまいった!
さすが定番、うますぎる!
どうしよう……一番目なのですべての項目を星3つくらいにして基準にしていきたかったのに、うますぎるとしか言いようがない……。
ちきしょう、これ、考えたやつ天才だろ!
その2「わさび漬け」
その2「わさび漬け」
相 性 ★☆☆☆☆
意外性 ★★★☆☆
好き度 ★☆☆☆☆
あ、良かった、ちゃんと合わないものもある。
いや、良くはないか。
とにかく、ムワッと濃厚なわさび漬けと、青っぽいアボカドの風味がまったくマリアージュしません。
なぜか「パワハラ」という言葉が思い浮かぶ味。
その3「生ハム」
その3「生ハム」
相 性 ★★★★★
意外性 ★★★★☆
好き度 ★★★★★
わぁ美味しい!
生ハムの深みとアボカドの素直さ、むんにゃりとした口当たり。
対照的な点と共通点がどちらも良い方向に作用していますね。
レモンをひとしぼりすると引き締まってさらに良いかもしれない。
その4「うにいか」
その4「うにいか」
相 性 ★★☆☆☆
意外性 ★★★★☆
好き度 ★★☆☆☆
絶対合うだろうと思っていただけに意外性は高し。
珍味系ならなんでもいけるだろうとふんでたけど、そうでもないみたいですね。
なぜか「セクハラ」という言葉が思い浮かびました。
その5「ふりかけ(韓国海苔風味)」
その5「ふりかけ(韓国海苔風味)」
相 性 ★★★☆☆
意外性 ★★★★☆
好き度 ★★★☆☆
サラサラサクサクの食材とアボカドの相性がどうかと思って選んでみましたが、合いますね。
韓国海苔風味というのも良かったのかもしれない。
ただし、アボカドの個性は消され気味。
その6「なめたけ」
その6「なめたけ」
相 性 ★★★☆☆
意外性 ★★★☆☆
好き度 ★★★☆☆
さて、この記事の発端となった、なめたけです。
いざ食べてみると……?
あれれ?
うまいはうまい、けど、意外と普通!
なんだろう、食べれば食べるほどに理解を深めていけると思っていたアボカドだったのに、むしろ食べれば食べるほどわからなくなっていく。

この企画、大丈夫かな……あんまり軽い気持ちで取り組んでいい相手じゃなかったのかも……。
その7「紅生姜+揚げ玉」
その7「紅生姜+揚げ玉」
相 性 ★★☆☆☆
意外性 ★★★★☆
好き度 ★★★☆☆
すべてが別々に分離しており、むしろ単体で食べるよりもそれぞれの味がよくわかる気すら。
アボカドの味をよ~く確認したい時にはいいかもしれません。
その8「食べるラー油」
その8「食べるラー油」
相 性 ★★☆☆☆
意外性 ★☆☆☆☆
好き度 ★★☆☆☆
いわゆる、辛そうだけど実はそこまで辛くない、だけどやっぱりちょっと辛い味のする、あれです。
ラー油がうまいから、うまいはうまい。
だけど同時にアボカドに対して、「個性を尊重してあげられずごめん」と謝りたい、そんな感想をいだきました。


さて、ここまでやってきて、当初の予想に反し、アボカドのことがどんどんわからなくなってきてしまいました。
こりゃあもう、とことんまで付き合ってみるしかなさそうだ……。

というわけで引き続き、詰め比べを続行していきたいと思います。
現在の暫定1位「海苔の佃煮」
この結果だと普通すぎるので、もうちょっとだけ続けてみることにします。
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アボカドのことがわからなくなって……2ターン目

以前、当サイトで松本圭司さんが書かれていたこちらの記事『アボカドと卵黄を混ぜたらウニになったよ!』を参照し、前夜に「卵黄の醤油漬け」を作っておいてみました。
手順は簡略化し、普段から使ってる「牡蠣だし醤油」にナンプラーを少々のみで
手順は簡略化し、普段から使ってる「牡蠣だし醤油」にナンプラーを少々のみで
翌朝の様子
翌朝の様子
めっちゃうまそう!

というわけで今朝は、この卵黄を含む4つの食材を詰め比べてみます。
40歳の誕生日の朝ごはん
40歳の誕生日の朝ごはん
その9「卵黄の醤油漬け」
その9「卵黄の醤油漬け」
相 性 ★★★★★
意外性 ★★★★☆
好き度 ★★★★★
見てくださいこの見事な仕上がりの卵黄。
艶めかしすぎてなんかもう、「写真に見える絵」に見える写真、みたいなよくわからないことになってます。

で、食べてみると、これはもう、うますぎ!
とろりととろける風味濃厚な卵黄とまったりとしたアボカドが渾然一体となり、これぞマリアージュ!
もはや官能的!

ただこの卵黄の醤油漬け、単体であまりにもうまいので、ドーピング的というか、ちょっとずるい感じ。
手間も少しはかかるし、これを「正解!」としてしまうと、あまりにも意外性がない気がするかもな~。
その10「梅じそ」
その10「梅じそ」
相 性 ★★★☆☆
意外性 ★★★★☆
好き度 ★★★☆☆
梅肉と大葉を包丁で叩いて練ったもの。

嫌いではないけど、アボカドの青さが際立ってしまう。
その11「福神漬けカレー」
その11「福神漬けカレー」
相 性 ★★☆☆☆
意外性 ★★☆☆☆
好き度 ★★★☆☆
僕、福神漬けが取り放題のカレー屋さんに行くと、最後の数口は、カレーに福神漬けを過剰に乗せて、味変を楽しむのが好きなんですよ。
「福神漬けカレー」とは、それの度が過ぎた結果、僕が開発した、「レトルトカレー1袋と福神漬け1袋を混ぜただけ」のおつまみ。
塩分過多すぎるので頻繁に食べているわけではないんですが、アボカドに合わせるのはいいかもと試してみました。

で、感想ですが、カレーが強すぎ。
ただのカレー。
その12「タバスコ」
その12「タバスコ」
相 性 ★★★★☆
意外性 ★★★★☆
好き度 ★★★★☆
はい、バカな画ですね。
が、これはいい!
タバスコとアボカドがマリアージュした爽快な香りが口中で花開き、強めの刺激がお酒のつまみにぴったり!
ただし当然辛いので、食べる人を選ぶかとは思います。
現在の暫定1位「卵黄の醤油漬け」
詰めた食材のパワーに頼りすぎているので、もうちょっとだけ続けてみることにします。
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なんだか気が遠くなってきた3ターン目

まだまだアボカドのことがわからない!
そこで昼間、駅前のスーパーや輸入食材屋さんなんかを回り、気になる調味料をあれこれ調達してきてみました。
かたっぱしから買いたくなる欲望を抑えてこのあたりを
かたっぱしから買いたくなる欲望を抑えてこのあたりを
小粋なオードブル風に並べて
小粋なオードブル風に並べて
その13「すじこ」
その13「すじこ」
相 性 ★★★☆☆
意外性 ★★★☆☆
好き度 ★★★☆☆
これもスーパーで目につき買ってみたもの。
うまいけど、あまり相乗効果は感じない。
素直なすじこの美味しさ。
その14「粒うに」
その14「粒うに」
相 性 ★★★★★
意外性 ★★★☆☆
好き度 ★★★★★
同様に、こういう取材が絡まないとおいそれとは買えない、瓶入りの「粒うに」は、ワサビ醤油も加えて。

これはもうなんでしょう、文句なしにうますぎる!
しかしながら、さっきまで「卵黄とアボカドでウニ味にならないかな?」なんて淡い期待を抱きながら食べ比べていたのに、急に本物は卑怯でしょう。
言語道断!(謎の憤慨)
その15「アイオリソース」
その15「アイオリソース」
相 性 ★★★★★
意外性 ★★★★☆
好き度 ★★★★★
世の中には「アイオリソース」ってもんがあるんですって。
僕も初めて知ったんですが、フランス料理に使われる、卵黄、ニンニク、オリーブオイル、レモン、塩、コショウなどを使った、マヨネーズに良く似たソース。
輸入食材屋で瓶づめを買ったんですが、手作りするとさらに美味しいんだそうですよ。

で、これ、超~アボカドに合う!
そりゃあそうですよね、ニンニクとレモン風味が加わったマヨネーズっぽいソースですもんね。
なんかだ少しだけこの企画に光明がさしてきたような気がするぞ。
あ~、いいソースを知った。
その16「マリーシャプス ハバネロソース<br /> トマトファイアリーホット」
その16「マリーシャプス ハバネロソース トマトファイアリーホット」
相 性 ★★★☆☆
意外性 ★★★☆☆
好き度 ★★★☆☆
以前書いたこの記事『タバスコ×チューハイ「タバチュー」のご提案』にも登場しますが、僕が気に入って普段からよく使っているホットソース。
タバスコとかぶりますが、もっと旨味や風味が強いので、試してみました。

が、これが期待したほどではなかった。
これまでにも何度かあったパターンですが、旨味や風味が強すぎると、アボカドに勝ってしまうんですね。
その17「トムヤムペースト」
その17「トムヤムペースト」
相 性 ★★★★★
意外性 ★★★★☆
好き度 ★★★★★
きたー!!!

熱湯に溶かせば一瞬でトムヤムクンスープができてしまう、便利な便利な「トムヤムペースト」をそのまま乗せただけなんですが、超~爽やかで、純粋に美味しすぎる!
アボカドと合わせる必然性もひしひしと感じます。

なければないでいいと思いますが、パクチー少々をあしらってみたところ、これはもう立派な一品料理!
やったぜ!
その18「グレイビーソース」
その18「グレイビーソース」
相 性 ★★★★☆
意外性 ★★★☆☆
好き度 ★★★☆☆
名前は聞いたことありつつどんなものかいまいちわかっていなかったんですが、肉の旨味を閉じ込めた、主に肉料理に使うソースだそうです。
よく合っているとは思うが、自分の好みとは少し違うかも。
いいじゃないですか、個人的な意見だっつってんだから。
その19「ゴマ油+塩」
その19「ゴマ油+塩」
相 性 ★★★★☆
意外性 ★★☆☆☆
好き度 ★★★☆☆
ご存知、なんでもレバ刺し味に感じてしまう魔法の組み合わせ。
特筆すべき点はないですが、良いおつまみになりますよ。
その20「トリュフフレーバーオイル+塩」
その20「トリュフフレーバーオイル+塩」
相 性 ★★★★☆
意外性 ★★★★☆
好き度 ★★★☆☆
「こんなのもひとつくらい、試してみないことにはねぇ」と購入。
が、こういった商品は値段も味も様々っぽいのと、そもそも自分がトリュフなんてもんをめったに食べませんので、正常な判断ができません。
とっても相性はいいと思うけど、「好きだー!」と手放しで喜ぶタイプの味わいでもない。
重度のキノコ好きの人なら歓喜してしまうのかもしれないです。
現在の暫定1位「トムヤムペースト」
光明が見えてきたことで欲が出て、もうちょっとだけ続けてみることにします。
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ヤケクソ気味に4ターン目

これまでの過程の中から思いついた「組み合わせ」系、それから、こちらも王道と思われる「明太マヨ」系、そんなところを中心に8種類。
見た目はパーティー
見た目はパーティー
その21「明太子マヨネーズ」
その21「明太子マヨネーズ」
相 性 ★★★★★
意外性 ★★★☆☆
好き度 ★★★★★
あ~これも、おなじみだけあってうまいですわ。
純粋に味が美味しいのはもちろん、アボカドの風味をきちんと引き立ててますね。
定番にはちゃんと理由があるんだなぁ。
その22「明太子アイオリソース」
その22「明太子アイオリソース」
相 性 ★★★★☆
意外性 ★★★★☆
好き度 ★★★★☆
で、明太マヨを試そうとした時に思いついたのがこの組み合わせですよ。
マヨネーズの兄弟のような雰囲気のある「アイオリソース」。
ニンニクなどの風味が加わるぶん、マヨネーズに勝っちゃうんでは?
と思ってたんですが、うまいはうまいが、食べ慣れたマヨネーズの貫禄には一歩およばず。
その23「すじこマヨネーズ」
その23「すじこマヨネーズ」
相 性 ★★★☆☆
意外性 ★★☆☆☆
好き度 ★★★☆☆
明太マヨがあるなら、と試してみたのがこちら。
が、あまりまとまらない。
同じ魚卵なのに不思議~。
その24「すじこアイオリソース」
その24「すじこアイオリソース」
相 性 ★★★★☆
意外性 ★★★☆☆
好き度 ★★★★★
あれぇ?
こりゃあもはや「一品料理」って感じですごくいいぞ!
「魚卵」「マヨネーズ」「アイオリソース」の組み合わせに方程式なし!
その25「オーロラソース」
その25「オーロラソース」
相 性 ★★★☆☆
意外性 ★☆☆☆☆
好き度 ★★☆☆☆
ケチャップとマヨネーズを混ぜただけのものです。
「お子様ランチ」って感じの味がしました。
その26「醤油マヨネーズ+七味」
その26「醤油マヨネーズ+七味」
相 性 ★★★★☆
意外性 ★★☆☆☆
好き度 ★★★★☆
スルメや焼きイカにつけておつまみにするのが定番ですよね。
よ~く知っている、当たり前の美味しさ。
一瞬「イカ?」って思ったあと、「あ、違うか」と脳が錯覚するのがおもしろい。
その27「タバスコマヨネーズ」
その27「タバスコマヨネーズ」
相 性 ★★★★★
意外性 ★★★★★
好き度 ★★★★★
うおー!!!
きたきたきたきた!
タバスコオンリーの時の刺激の強さを中和しつつ、コクや旨味も加えてやろうとの思惑からの組み合わせでしたが、大正解。
作り方は、マヨネーズに好きなだけタバスコを混ぜ合わせるだけ。

思わず「これだー!」と叫んでしまったので、これなのかもしれません。
その28「腐乳」
その28「腐乳」
相 性 ★★★☆☆
意外性 ★★☆☆☆
好き度 ★★★☆☆
中国の伝統的な食品で、豆腐を発酵させたもの。
沖縄の「豆腐よう」の起源でもあるそう。
爪楊枝の先っちょでとってちびちびやっていれば永遠に飲めてしまう、費用対効果抜群のおつまみです。

アボカドとの組み合わせですが、食感がそっくりで、しかも腐乳は味が強いので、単に腐乳の量が増えただけ、みたいな印象に。
現在の暫定1位「タバスコマヨネーズ」:
これを超える食材はあるのか?
もうちょっとだけ続けてみることにします。
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アボカドと、手と手をとって5ターン目

今日も今日とてアボカド生活。
こんなラインナップを用意してみました。
木のプレートとアボカドの相性いいすね
木のプレートとアボカドの相性いいすね
その29「ポン酢」
その29「ポン酢」
相 性 ★★★★☆
意外性 ★★★☆☆
好き度 ★★★★☆
青ネギも添えて。
嫌いではない、むしろ好き。
だけど、ポン酢の混じりっけのない酸味が味覚を司る脳に直接突き刺さり、アボカドにはそれを受け止める気がなさそうなので、年齢を重ねた自分には刺激が強すぎる。
青春まっただなかの青少年たちをまぶしく眺めるようであり。
その30「キムチ納豆」
その30「キムチ納豆」
相 性 ★★☆☆☆
意外性 ★★☆☆☆
好き度 ★★☆☆☆
納豆と同量のキムチにゴマ油をちょろりとかけてよく混ぜる、好きでよく作っているおつまみ。
これまた味が混ざり合わず、「悪いこと言わないから、別々に食べようよ。ね?」って味。
その31「豆腐納豆」
その31「豆腐納豆」
相 性 ★★★★☆
意外性 ★★★☆☆
好き度 ★★★☆☆
僕が考えた、納豆と濃厚まったり系の豆腐同量に、醤油とオリーブオイル少々を加えてよ~く混ぜたおつまみ。
まったりとした食感はキムチ納豆よりは悪くないが、やはり別々に食べたほうが美味しいかな。
その32「ユッケ風」
その32「ユッケ風」
相 性 ★★☆☆☆
意外性 ★★★☆☆
好き度 ★★☆☆☆
たいそうなネーミングですが、焼肉のタレとゴマ油を混ぜたものをかけただけ。
そこに青ネギ、ゴマ、一味。
これは必然性をまったく感じない味。
その33「うなぎタレ+山椒」
その33「うなぎタレ+山椒」
相 性 ★★★★☆
意外性 ★★★★☆
好き度 ★★★★☆
口に入れた瞬間、「こんなにも!?」ってくらいうな丼風味で、うなぎのタレの「うなぎっぽさ」に驚かされます。
よく「うな丼の美味しさって、タレのかかったごはんの美味しさだよね?」なんて主張する人がいますが、あながち間違いではないかも。
これ、どんぶりめしにたっぷりぶっかけたらさらにうまいんじゃないかな……。
現在の暫定1位「タバスコマヨネーズ」
この1位が揺るぐことはそうそうないと自分の中でほぼ確信できたのですが、あとひとつだけ試したいものが……。
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まさかの6ターン目、そして結果発表!

そして原稿締め切りデッドライン、つまり今日の、朝。
「これまで試してなかったし、甘いものもひとつ、形だけでも」と、コンビニで適当なバニラアイスを買ってきてみました。
最後にこいつを試して、ひとまずの最終判断を下すことにしましょう。
その34「バニラアイス」
その34「バニラアイス」
相 性 ★★★★★
意外性 ★★★★★
好き度 ★★★★★
…………え!?
ウソでしょ!?
やだやだやだやだ。
認めたくない!
こんな結果は想像だにしていなかった。

けれども…………これ、ちょっと、美味しすぎ。

かつてないほどになんの違和感もなくバニラアイスとアボカドがマッチングし、アイスの甘みがぐっと強調されるような感覚。
それでいてサラッとしたアイスにとろりとしたアボカドの食感がアクセントを加え、コクと深みが増し、わかりやすく言えば、5倍くらいの値段を取られたとしてもなんの疑問も持たない味。

酒飲みとして、普段進んで食べるものではない甘いものをここまでプッシュするのは心苦しい。
むしろ遺憾である。
が、この美味しさ、意外性、認めざるをえない……。
たまらず「追いバニラ」するほど
たまらず「追いバニラ」するほど

結論!

さて、数日間に渡った、アボカドの穴に詰める食材の正解を探った日々も、ここらでひと区切りとしましょう。
以下に僕なりの結論を記しておきますね。

というわけで、「アボカドの穴、何を詰めるのが正解か?」個人的おすすめランキング発表!


第3位……「トムヤムペースト」!

第2位……「タバスコマヨネーズ」!

そして第1位は……「バニラアイス」!

結論その2

さて、予想以上に一筋縄ではいかず、波乱万丈の結果となった、アボカドの穴詰め比べ企画。
今後定番となりそうな食べ方に加え、新しい味覚の扉も開かれ、大変有意義な結果となりました。

ところで、企画中に導き出された副産物的な発見がありまして、前ページの「うなぎタレ+山椒」、これ、じっさいにどんぶりめしにかけてみたところ、新感覚の「未来のうな丼」って感じで、超~うまかった!

というわけで、もうひとつの結論としましては、

「アボカドと卵黄をどんぶりめしに乗せ、うなぎのタレと山椒をたっぷりとかけた『うなぎ風アボカド丼』が超うまい!」
ぐちゃっと混ぜて食べるのが最高
ぐちゃっと混ぜて食べるのが最高
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