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中国最大のECサイト、アリババグループの創業者、馬雲(ジャック・マー)会長が9月10日にトップを退き、張勇(ダニエル・チャン)CEOを後任に据える。Business Insider Japanがこれまでに掲載した記事を通じて、ジャック・マー会長が残した足跡を追ってみたい。
【全文掲載】1年後の引退表明、アリババ創業者ジャック・マーの手紙——アリババの文化は継承できる
ジャック・マー会長は2018年に公表した手紙で、2019年9月10日にトップを退き、張勇(ダニエル・チャン)CEOを後任に据えることを明らかに。Business Insider Japanはその手紙の全文を掲載した。
アリババ去るジャック・マー 日本で報じられない「2つの将来の夢」
ジャック・マー会長は引退表明後も精力的に活動を続け、行く先々で自身の今後について語り続けている。中国では彼の周到な準備と次なる夢は広く共有されていたが、海外、少なくとも日本では、2つの事実が知られていなかったようだ。
「経営者に必要なものは3つのQと情熱」アリババのジャック・マー会長が未来の起業家に向けて語る
アリババグループ会長であり、ソフトバンクグループの取締役でもあるジャック・マー氏は、世界で最も有名な起業家のひとりだ。そんな超大物が4月25日、早稲田大学でトークイベントを行った。
イベント情報が公開されると、報道関係者はもちろんのこと、将来経営者や実業家を目指す若者たちの間でも衝撃的なニュースとして受け止められ、参加希望者が殺到した。
同学大学院に在籍し、すでに起業家である登壇者3人と、フロアの参加者たちがマー氏に直接質問をする形でイベントは行われた。その中から興味深い問答を紹介する。
「AIは第三次世界大戦を引き起こす」中国アリババCEOが危険な予言
ジャック・マー会長は、テクノロジーが脅かすのは雇用だけではないと考え、AI(人工知能)や機械学習のような新たな技術が第三次世界大戦を引き起こす可能性があると指摘した。
アリババの「集団結婚式」、執り行うのはジャック・マー氏
毎年、アリババは「アリ・デー」を従業員およびその家族と一緒に祝っている。アリ・デーは、一般的なカンパニーデーに似ている。従業員の子ども向けの遊び場、従業員のためのスポーツ大会などが繰り広げられる。ただし、アリ・デーのメインイベントは従業員の集団結婚式。ジャック・マー会長自身が式をとりしきる。
アリババ繁栄を築いた智将がジャック・マーとともに引退 ── 月給7800円からNBAオーナーへの軌跡
アリババのダニエル・チャンCEOは6月18日、ジャック・マー会長が引退を表明して以来最も大きな幹部人事と組織再編を発表した。今後のアリババの方向性を示すヒントとして注目されたが、それ以上に話題になったのは、アリババに2人しかいない「永久パートナー」の1人である蔡崇信(ジョセフ・ツァイ)氏が、戦略的投資部門のトップから退くというニュースだった。
アリババのジャック・マー会長「日本を尊敬。だが惜しいことが2つある」。退任直前の助言
アリババの会長を9月10日に退任するジャック・マー氏が8月28日、中国・杭州で開いた女性起業家大会で、世界中から集まった女性たちを前にアリババや自身が考える「男女論」を展開した。質疑応答では、日本の女性にもメッセージを送った。
(文:Business Insider Japan編集部)