台湾の旅行マーケットプレイスKKday(酷遊天)、日本のクールジャパン機構から1,100万米ドルを調達

SHARE:
KKday(酷遊天) 創業者兼 CEO Ming-ming Chen(陳明明)氏
Image credit: KKday(酷遊天)

<ピックアップ> KKday宣佈獲Cool Japan Fund 3億台幣投資,日本政府也是大股東!

台湾の旅行マーケットプレイス「KKday(酷遊天)」は30日、シリーズ B++ ラウンドで日本のクールジャパン機構から1,100万米ドルを調達したことを明らかにした。これは、KKday にとって、昨年2月のシリーズ B ラウンド(2月にエイチ・アイ・エスと香港の MindWorks Ventures=概念資本から1,050万米ドルを調達)、昨年11月のシリーズ B+ ラウンド(Alibaba Taiwan Entrepreneurs Fund=阿里巴巴台湾創業者基金、LINE Ventures、Monk’s Hill Ventures、CDIB Capital=中華開発資本から調達額不明)に続くものだ。

今回の調達を受けての累計調達金額は、公開されているものだけで3,300万米ドル以上に上る。

2015年初めに台湾で設立された KKday は、旅行体験に特化したポータル。KKday は世界92カ国550都市への約25,000件に及ぶ旅行体験を提供していて、日本向けの旅行予約は全体の約40%を占めている。また、KKday のユーザは過去3年間で5倍に増加し、KKday の台湾市場での需要の中で日本向けの旅行客数は1位を占めている。

一方、台湾から日本への旅行客は2016年以降3年連続で400万人超で、2019年もすでに300万人を超えており、2位の中国からの旅行客よりも60万人多い。日本への旅行客はこれまでのショッピングや有名観光地への訪問から、現地のリアルな体験を楽しむ形へと嗜好を変化させつつある。

クールジャパン機構では、KKday の出資に至った背景として、訪日中の体験を通した満足度向上に貢献する事業者への投資が、インバウンド分野の開発に資すると判断したとしている。

<関連記事>

via Business Next(数位時代)

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する