Alibaba(阿里巴巴)、香港証券取引所にIPOを申請

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Image credit: Alibaba Group(阿里巴巴集団)

eコマース最大手 Alibaba(阿里巴巴)は香港証券取引所に上場を秘密裏で申請し、早くて今年の第3四半期に株式公開すると、ReutersBloomberg が報じた。

この上場で、Alibaba は200億米ドルもの資金を調達する見込みとだという。Bloomberg によると、主幹事として China International Capital Corp.(中国国際金融)と Credit Suisse Group AG が選定された。これが実現すれば2010年以降、香港にとって最大規模の株式上場となる。

TechNode(動点科技)が Alibaba に問い合わせたところ、「その件に関してコメントはしない」と述べた。

2012年の上場廃止後、同社は再び香港証券取引所にカムバックを果たすことになる。2007年、B2B事業で同取引所のメインボードにかつて上場していた。

2013年当時、香港はテック大手にとって理想の場所とされており、Alibaba は再上場を検討していた。しかし、香港にはデュアル・クラス・ストック制度がなかったため、再上場は白紙となった。その代わり翌年の2014年、ニューヨーク株式市場で上場を果たし、250億米ドルという過去最大の株式発行を行った。

Alibaba を逃したことは、香港市場にとって大きな損失だと考えられていた。同社の企業規模が巨大だからだけでなく、それに続こうとする他のハイテク企業にとって香港がさらに魅力的な目的地になり得たからである。

2018年4月、香港証券取引所はデュアル・クラス・ストック制度にシフトし、ハイテク企業は異なる議決権を持つ株式種類を持つことが可能となった。

変更以来、香港はテック分野の IPO 目的地となりつつあり、スーパーライフスタイルプラットフォーム Meituan(美団)やスマートフォンメーカー Xiaomi(小米)などハイテク大手が株式上場した。

2018年に行われた Bloomberg とのインタビューで、Alibaba の設立者 Jack Ma(馬雲)氏は「香港でいくつかの事業の株式発行を検討している」と語っていた。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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