あらゆる料理の旨さを倍増させる「冷凍アメタマ」の利活用研究

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アメ色になるまで炒めた玉ねぎ=「アメタマ」を冷凍にして大量ストック

こんにちは、ちみをです、寒くなると味の濃い飯が恋しくなります。

夏は薄味飯をビールで流し込む反面、気温が下がると舌と腹にぶっ刺さるハイカロリーめしが欲しくなる私。

脂のりのりの肉魚、芋栗南瓜あまねく根菜、秋の味覚やドント来い……でしたが、年齢とともに胃腸は頼りなく脂や塩分に神経質となった自分に一抹の悲しさを覚える今日この頃。

「もっと体に優しいサティスファクションを模索せねばな」

などと物思いにふけっていたベランダで、突如、天啓をビビと受信したのです。

 

「玉ねぎだな」

 

味の底上げ

「満足感」と「やさしさ」の両立とは? そこで浮上したのはナチュラルなコクが応用幅ひろひろの「アメ色玉ねぎ」でした。

アメ玉をさぼったカレーのパンチ不足やら、「あーAIRDOの玉ねぎスープ超旨いよなぁ」やら、経験則が裏打ちにある着想。

 

でも作るの面倒

 

しかし少々調べると、「冷凍がきく」とのこと。

まじか。

ということで「これは、掘り下げる価値があるかもしれないな」と思い至り、さっそく作ってみることに。

 

アメタマ作成

せっかくやるなら大量に作りたいけど、切るの超めんどいし超目が痛いので、肉のハナマサで購入した「業務用のみじん切り玉ねぎ」を使うことに。

もちろん面倒でなければ自分で玉ねぎを刻んでいただいても無問題。

 

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▲業務用のみじん切り玉ねぎ、都合1kg

 

ウルトラ便利。

軽く油をひいて中火で炒めましょう、焦がさないように。

事前に10分くらいチンすると、解凍と同時に炒め時間も短縮できます。

ちなみに、さし水しながら炒めると多少火加減強くても焦げ付きづらいし、わりと放置できるのでお試しあれ。

 

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▲このくらいまで炒めたら完成

 

15分か20分くらい炒めるとこんな感じに。1kgあった玉ねぎが400gくらいまで減りました。

 

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▲小分け

 

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▲100gと50gに分けてパッキング

 

薄めに伸ばして冷凍するとパキっと折れるので、さらに使いやすい。

詳しいノウハウは「飴色玉ねぎ 作り方 時短 コツ」とかでググると先人の知恵が山ほど出てくるので各自リサーチください(ぶんなげ)。

さて、ブツが準備完了したのでいろいろ作ってみましょう。

 

アメタマスープ

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まずは基本的なのを。

 

【材料】

  • 冷凍アメタマ 50g
  • 冷凍野菜 ひとつかみ
  • ツナ缶 1缶
  • 水 400ml
  • バター ひとかけ
  • 塩コショウ 適量

 

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【作り方】

  • 鍋に材料全部突っ込んで5分か10分くらい煮込んで完成

 

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▲パンをぶっさして食べると吉

 

アメタマのコクを簡単に味わえるやつです。

突っ込んで煮るだけ、超楽。眠ってる冷凍食品を適当に突っ込むなどして楽しみましょう。

バターはお好みで。ツナは全部いれても、油切りしても、お好みでどちらでも。ツナの代わりにベーコンとかでも可。

塩コショウはカナリ少量でも成立したので、味見しながらちょっとづつ足すと良いです。


評価
  • 満足度★★★★☆
  • 簡便性★★★★★
  • なるほど具合★☆☆☆☆

 

別にアメタマと顆粒コンソメだけでも成立しますが。

 

アメタマ味噌汁

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もいっちょ汁もの。


【材料】

  • 冷凍アメタマ 50g
  • 味噌 2人前弱くらい
  • 水 適量
  • 具 好きなもの

 

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【作り方】

  • 冷凍アメタマ50gを煮てから、味噌、好きな具を入れて完成

 

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▲具はお好みで(豆腐が好き)

 

味噌汁が好き、だけど塩分が気になる。そんなときはアメタマを足すと、味噌薄めで作っても甘みとコクがでるので満足感あり。

 

具を豆腐にすると煮込み時間も短く済むのでさらに良いです。

 

評価
  • 満足度★★★★☆
  • 簡便性★★★★☆
  • なるほど具合★★☆☆☆

 

豆腐もお玉でザックリ崩してしまえば包丁レス、乾燥わかめなども可。

 

アメタマペペロンチーノ

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パスタに応用してみる。

 

【材料】

  • 冷凍アメタマ 50g
  • ベーコン 50g
  • 鷹の爪 1本
  • にんにく チューブで適量
  • パスタ 1人前
  • 塩コショウ 適量
  • オリーブオイル 適量

 

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【作り方】

1.100均のレンチンパスタ容器でパスタを茹でる

 

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2.オリーブオイルで鷹の爪を熱し、ベーコンを炒める

 

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3.パスタが茹であがったら容器のお湯をお玉1つ分と同時ににんにくとアメタマ投下(強火)

4.アメタマが熱されたらパスタ投下

5.塩コショウで味を付けつつ麺とソースが絡んだら完成

 

よくあるペペロンチーノを簡便に美味しく。

冷凍アメタマなら簡単に味の層を厚くするので、塩少なめでも食べ応えあります。ニンニクはチューブ、ベーコンはぶつ切りになっているのを使えば包丁レスも可能。

 

評価
  • 満足度★★★★☆
  • 簡便性★★★☆☆
  • なるほど具合★★☆☆☆

 

夜食に食べたい感じ。

 

アメタマオムレツ

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オムレツの具に。

 

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【材料】

  • 冷凍アメタマ 50g
  • 玉子 3個
  • 冷凍グリーンピース ひとつかみ
  • 塩コショウ 少々
  • サラダ油 適量

 

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【作り方】

1.グリーンピースとアメタマを軽くチンで解凍

2.材料全混ぜ

3.フライパンにサラダ油ひいて焼いて完成

 

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▲青豆ドサバサ

 

玉子好き好き人間なので玉子料理ばかり食べがちなのですが、調理法や具材にバリエーションが欲しいところ。そこでアメタマを具材にするとどうでしょうという話。

アメタマの甘みと手軽なボリューム付加効果で、味も食べ応えもほどよくバフれます。

 

評価
  • 満足度★★★★☆
  • 簡便性★★★☆☆
  • なるほど具合★★☆☆☆

 

具材はなんでもよいですが、グリーンピース好き好き人間なので入れすぎました。

味も見た目も冷凍ミックスベジタブルのほうが適任でしょう。

 

アメタマ餃子

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【材料】

  • 冷凍アメタマ 100g
  • ひき肉 合挽 200g
  • 醤油 小さじ1/2
  • 酒 小さじ1
  • 砂糖 小さじ1/2
  • 創味シャンタン 小さじ1/2
  • ニンニクと生姜 チューブで2cmくらいずつ
  • 餃子の皮 30枚
  • ごま油 小さじ1/2

 

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【作り方】

1.餃子の皮以外をボウルでこねます

 

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2.皮に包みます

3.煮るなり焼くなり好きにして完成

 

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▲今回はごま油で焼いてみました

 

この包み方、簡単で早いのでオススメ。

 

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バリっと。

肉汁がしみだしてしまいそうなイメージがありますが、逆にパリパリに仕上がってツマミに良い感じに。

 

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▲水

 

茹でても良い感じ。

お湯に創味シャンタンを少々加えて茹でると、茹で汁も旨いので汁ごと皿に盛りつけ、ネギなりパクチーなり醤油なり辣油なりブッかけてそのまま食べましょう。

 

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よい。

 

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のど越しマッハ2。

 

口あたりが軽快でズルズル食べてしまう。 

餃子の具における野菜枠をアメタマに託すレシピ。

餃子の何が面倒って、野菜を切る工程が面倒なのが面倒なところ(包む工程も時間かかりますが、なんとなく楽しいので無罪放免)。

とは言え野菜レスだと物足りないので困りものなのですが、これならザクっと工程省略できるので、仕事から帰ってきた後でも十分手作り餃子を楽しめます。

 

評価
  • 満足度★★★★☆
  • 簡便性★★★☆☆
  • なるほど具合★★★★☆

 

この分量で小さめの餃子が30個ほど作れます。2~3人前くらいですかね。余ったら冷凍してしまっても良いでしょう。

 

ハッシュドなにか

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▲ハッシュドビーフ的ななにか

 

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【材料】

  • 冷凍アメタマ 100g
  • なんか薄切りの肉 100g
  • デミグラ缶 半分
  • 赤ワイン 100ml
  • ケチャップ&ソース 大1ずつ
  • サラダ油 適量
  • バター ひとかけお好みで
  • 冷凍保存していた雑穀ご飯 適量

 

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【作り方】

1.サラダ油をひいたフライパンで、なにかしらの薄切り肉をざっと炒めます

 

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2.バターとご飯以外の残りの材料突っ込んで煮ます

 

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3.軽く煮詰まったらバターひとかけ入れて完成

 

ハッシュドビーフは玉ねぎ切って炒めるのが面倒なので冷凍アメタマで簡略化。

肉を炒めてから全部突っ込んで待つだけ。

 

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冷凍保存していた雑穀ご飯をレンチンしてご一緒に。 

デミグラ缶が非常に優秀なのでガッツリ煮込まなくても重厚に。

 

肉も薄切りならば何でも良いと思いますが、わかりやすいコクが欲しいので鶏肉以外が適任かもしれません。今回は豚コマ、試した中でよかったのはラム。

 

評価
  • 満足度★★★★★
  • 簡便性★★★★★
  • なるほど具合★★★☆☆

 

簡単で素早くご馳走感のあるコクが手に入ります。調理時間15分とかでしょうか。

この分量で2皿分程度、冷凍アメタマを使えば包丁レス、夜食にも良いのでは。

 

アメタマホットケーキ

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今回の冒険枠メニュー。

 

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【材料】

  • 冷凍アメタマ 50g
  • ホットケーキミックス1袋、及び付随する材料一式
  • ベーコン 適量
  • 塩 お好み
  • 胡椒 お好み
  • はちみつ お好み
  • サラダ油 適量

 

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【作り方】

1.ホットケーキの材料とアメタマを混ぜます

 

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2.サラダ油をひいたフライパンでベーコンをカリっとさせます

 

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3.上から生地をかけます

 

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4.あとは通常のホットケーキの要領で調理して完成

 

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▲お好みで塩少々、胡椒、はちみつを軽くかけるとエレガント

 

アメタマで甘みと香りとコクを底上げ、ベーコン無しで普通に作っても良いですがこのほうがご飯感が出ます。塩、胡椒、はちみつで洒落感UP。

 

評価
  • 満足度★★★★★
  • 簡便性★★★☆☆
  • なるほど具合★★★☆☆

 

寝坊した日曜の昼に『噂の東京マガジン』を観ながら食べたい感じ(『そこまで言って委員会』でも可)。

 

総評
  • 旨いのはそりゃ旨かった
  • 予想外に「包丁レス」

 

何に突っ込んでも、まあ予想どおり旨いんです。

冷凍アメタマのうま味が「味」って感じで主張してくるので塩分控えめでも満足感がありますし、そのわりに胃腸に優しい印象で素敵。

応用の幅が広いのもポイントですが、思わぬ発見だったのが面倒を避けるうち自然と「切る」工程の無いメニューばかりになっていた点。

「包丁レス」ということはまな板レスであるわけで、洗いの工程も短縮され、なおのことの幸せとなりました。

 

というわけでこの冷凍アメタマ、2~3kg分まとめて作って冷凍しておくと良いのではないでしょうか。野菜不足解消の一助にもなるし、大量ストック、オススメです。

 

※追伸

  • カレーとハンバーグはありきたりなので今回は割愛
  • チャーハンとかチキンライスにもよさそう、今度やってみる
  • というか肉のハナマサで冷凍アメタマそのものが売られているのを後から知りました、次からそれ買います

 

書いた人:ちみを

ちみを

1980年生。銀河で一番美味しく飯を喰らい酒を呑む才能を持ち、食と何かを無理やり結合させることを得意とする食コンテンツサプライヤー。昼はしめやかにリーマンを営む。好きな言葉は「牛飲馬食」。好きな女優は「80年代のかたせ梨乃」。

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