米雑誌『PLAYBOY』が紙媒体発行終了を発表

66年の歴史に幕を閉じる

エンターテインメント
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2020年3月18日(現地時間)、アメリカを代表するカルチャーマガジン『PLAYBOY(プレイボーイ)』が、紙媒体の発行を2020年春号をもって終了することを発表した。1953年12月に故・Hugh Hefner(ヒュー・ヘフナー)によって創刊された同誌は、約66年の歴史に幕を降ろすことになる。なお、オンライン版は今後も継続するとのこと。

同誌を発行する「Playboy Enterprises(プレイボーイ エンタープライズ)」のCEOであるBen Kohn(ベン・コーン)は、この決定に際して以下のような声明を発表。「雑誌のコンテンツ制作とサプライチェーンへの新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによる混乱が明らかになるにつれて、社内で検討を重ねてきたことが加速しました。アメリカ国内の印刷製品をどのように変えるかという問題です。今週、ニューススタンドに並ぶ、また同時にデジタルダウンロードで配信される2020年春号が、米国での年間最後の出版物になることが決定しました」。また、この2020年春号“The Speech Issue”が同マガジンのデジタル版最初のリリースとなるようだ。Kohnは、来年以降も定期刊行物を出版する予定はないとしているものの、時折はスペシャルエディションとして印刷版を発行する計画を立てているという。

2019年、『PLAYBOY』は四半期ごとの印刷スケジュールに変更し、時代に合わせてヌードを減らすなど、男性視点のコンテンツから徐々に移行し、読者にアプローチしてきた。同マガジンのあらゆるカルチャーへの影響は、過去に〈Supreme(シュプリーム)〉〈NEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)〉〈Anti Social Social Club(アンチ ソーシャル ソーシャル クラブ)〉といった数々のブランドとのコラボレーションが行われたことからも証明されるように、他に比類ないほど大きいだろう。この紙媒体発行終了のニュースが、マガジンカルチャー全体にどのように影響するのかはまだ分からないが、一つの象徴的な時代が完全に終わったことを示しているのは間違いないだろう。

「過去66年間で、私たちは雑誌以上のものになりました。そして、時々、過去を手放して未来のためのスペースを作る必要があります」

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