ITmedia NEWS > 速報 >

「うんこボタン」全品交換の理由

» 2018年11月28日 08時46分 公開
[松尾公也ITmedia]

 ソフトウェア開発会社の144Labは11月26日、同社が販売しているIoTデバイス「うんこボタン」の不具合について発表した。赤ちゃんの排泄をボタンを押すだけでクラウドに記録する「うんこボタン」は、これまで販売した全品が通信の不具合により動作しなくなったため、同社が回収し交換する。

photo うんこボタン

 不具合の原因は「2018年11月24日のうんこボタンサーバの通信環境アップデートにおけるミス」と同社は説明。後進復帰も不可能であるためボタンデバイス側のファームウェアを直接更新する必要があるという。

 うんこボタンは、2つの押しボタンで赤ちゃんがうんこ、おしっこをしたタイミングをクラウドに記録。スマートフォンで使えるWebアプリとの連動により、固いか柔らかいかといった細かい情報を後で追加することもでき、それらの情報をLINEグループにより家族などと共有できる。2017年にMakuakeでクラウドファンディングし人気となり、現在は一般販売されている。排泄だけでなく、設定により授乳や陣痛などの共有も可能だ。

photo うんこボタンの仕組み

 うんこボタンを販売しているスイッチサイエンスではこの原因についてYouTubeで詳細に解説している。

 うんこボタンはHTTPSでサーバと通信しているのだが、サーバ証明書がミスにより期限切れになってしまった。サーバ証明書の変更に合わせてデバイスのファームウェアを定期的に書き換えるはずなのだが、そのOTA(Over The Air)アップデートもまた、HTTPSを用いるため、「詰んでしまった」という。

ニュース解説番組「NEWS TV」で記事をピックアップ

ITmedia NEWS編集部がYouTubeでお届けするライブ番組「ITmedia NEWS TV」で、この記事を取り上げています。ぜひ視聴・チャンネル登録をお願いします。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.