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写真から粗大ごみの種類を判別するAI 横浜市が導入

» 2019年10月09日 14時06分 公開
[ITmedia]

 ディープラーニングを使い、写真から粗大ごみの種類を判別する――横浜市が、粗大ごみ受付チャットシステムにこんなサービスを導入した。利用者からの質問に自動応答し、受付業務を軽減する。

 利用者がチャット上で粗大ごみの画像を送ると、AIがごみの種類を判別し、手数料や捨て方をテキストで教えてくれる。例えば椅子の画像を送ると、「ソファー・応接用いす・ソファーベッド」「いす」「ズボンプレッサー」などと表示。チャット上ではチャットbotだけでなく人間のオペレーターも対応する。

LINE@と連携したデモ画面

 中古車オークション事業などを行うオークネットの子会社オークネット・アイビーエスが開発する画像認識サービス「SODAI Vision API」(ソダイ)を活用。NTTネクシア、NTTテクノクロスと連携し、ソダイをチャットbotに導入した。

 今回開発した画像認識AI用のAPIは、オークネットの中古車データを用いて開発した車両画像認識システムの技術を応用。全国の自治体で収集された粗大ごみの種類を分析し、汎用性のあるマスタデータを作成したという。

 横浜市の粗大ごみ受付センターは、日々膨大な電話やメールの問い合わせに対処しており、運営元のNTTネクシアは受付業務の改善に取り組んでいる。

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