Google、ページ エクスペリエンス アップデートの展開を完了

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[レベル: 初級]

Page Experience Update（ページ エクスペリエンス アップデート）の展開を Google は完了しました。
ページ エクスペリエンス アップデートは 6 月中旬に展開を始め、8 月末の完了を予定していました。

Google による展開完了のアナウンス

ページ エクスペリエンス アップデートの展開が完了したことを検索セントラルの公式 Twitter アカウントが 9 月 3 日にアナウンスしました。

ページ エクスペリエンス アップデートの展開が今完了しました。モバイルのトップニュースのカルーセルの更新も含みます。

Google ニュース アプリの変更も同様に展開が始まり、1 週間程度で完了する予定です。

ページ エクスペリエンス アップデートのランキングへの影響は小さかった？

6 月中旬から 8 月末までにゆっくりと展開を進めていくという当初の通知どおりにページ エクスペリエンス アップデートを Google は終わらせました。

もともとランキング要因としては弱かった特性と徐々に適用範囲を広げていく展開のせいもあり、ページ エクスペリエンス アップデートによるものと断言できるような順位変動はなかったのではないでしょうか。
ページ エクスペリエンス アップデートのすぐ後に、July 2021 Core Update やスパム対策のアップデート、リンクスパム アップデートなども続いたので、ページエクスペリエンス アップデートによる順位変動があったとしてもなおさら切り分けが難しくなったようにも思います。

AMP がトップニュースの条件でなくなる

ページ エクスペリエンス アップデートの展開と同時に、モバイル検索でのトップニュース掲載には AMP が条件ではなくなりした。
アップデートの展開が始まってから 1 週間ほどたってから非 AMP ページがトップニュースに掲載され始めました。
こちらの変更も完了したとのことです。

非 AMP ページがトップニュース カルーセルに掲載されるようになったのは、それなりにインパクトがあったのではないでしょうか。
AMP 対応していたパブリッシャーはトップニュースからのトラフィックが減ったかもしれないし、反対に AMP 対応していなかったパブリッシャーはトップニュースからのトラフィックが生まれたかもしれません。

Google ニュース アプリの変更の展開が始まる

Google ニュース アプリへの変更が始まったことも Google はアナウンスしています。
こちらは 1 週間ほどでかかるとのことで、アナウンスは 9/3 なので今週いっぱいくらいで完了するものと思われます。

Google ニュース アプリの変更が具体的に何を意味しているかというと、AMP 対応が要求されなくなります。
検索セントラルブログは、Google ニュース アプリに実行する変更について次のように説明していました。

また、Google ニュース アプリにも同様の更新を行っています。Google ニュース アプリは、世界中のユーザーが、その日の重要なニュースを包括的に把握できる重要な場所です。ページ エクスペリエンスの更新の一環として、news.google.com と Google ニュース アプリの中核となるエクスペリエンスを強化するため、非 AMP コンテンツの使用を拡大しています。

AMP 対応していなかったパブリッシャーにとっては、トップニュース カルーセルの変更と同様にこちらも嬉しい変更ですね。
ニュース アプリからのトラフィックが増える可能性があります。

なお、この変更に併せて、ニュース アプリでの RSS フィードで提供されたコンテンツの配信をやめるとのことです。
今後は、サイトで公開している記事をそのまま配信するようになります。（Google ニュースのパブリッシャーに通知が来ている模様）。

ページ エクスペリエンス アップデートがランキングに与える影響度は小さいとはいえ、引き続き改善に取り組みましょう。
ゆくゆくは PC 検索でもランキング要因として組み込まれる予定です。

AMP の利用価値が次第に薄れてきました。
それでも、コア ウェブ バイタルの最適化には最も簡単な手段です。
AMP をやめるにしても、ページ エクスペリエンスに与える影響は事前に調査しておくことを推奨します。