2019年4月中旬あたりから、周囲がややソワソワしている。令和が始まるからではない、ズバリ松屋の「ごろごろ煮込みチキンカレー」が復活したからだ。“ごろチキ” が大好きすぎる我々ロケットニュース24編集部には「食べないと損」くらいの空気がマジで漂っている。

そのごろチキを意識してか、吉野家が『チキンスパイシーカレー』なる新メニューを投入した。写真を見る限り、完全に “松屋殺し” としか思えないメニューだが、果たしてどんなお味なのだろう? 今シーズン、すでに4回ごろチキを食べている記者がお伝えしたい。

・吉野家の新メニュー

松屋の「ごろごろ煮込みチキンカレー」が復活したのは4月16日のこと。それから遅れること2日、永遠のライバル・吉野家が投入した新メニューが『チキンスパイシーカレー』だ。

両社ともに牛丼をメインとするチェーン店なので、似たようなメニューが被ることはよくある。だがしかし、このタイミングでまさかのチキンカレー被り……! しかも明らかにゴロッとサイズのチキンを使用していることから、吉野家による “松屋殺し” と見る方が自然であろう。

さて、特筆すべきは松屋の「ごろごろ煮込みチキンカレー」の590円に対し、吉野家の『チキンスパイシーカレー』は550円、つまり40円安いということ。大盛りでも40円安いから、価格的なアドバンテージは吉野家にある。仮にごろチキと同等のウマさならば『チキンスパイシーカレー』が爆発的に流行っても不思議ではない。

というわけで、いざ吉野家へ! 最近は「迷ったらごろチキ」を合言葉にしている記者に食べ比べの必要はない。『チキンスパイシーカレー』を食べれば「ごろごろ煮込みチキンカレー」との違いはすぐにわかる……ハズだ。

到着した『チキンスパイシーカレー』は、想像以上に肉々しい。おそらくチキンの量は松屋と同レベルかそれ以上、見た目的にはかなり悪くない。そして肝心のお味の方は……。


はいはい。


はいはいはい。


わかった。


もったいぶらずに結論を申し上げると、個人的には松屋の「ごろごろ煮込みチキンカレー」の方が好きだ。ボリュームも味もチキン自体は吉野家もかなり健闘している。つまり、ウマい。ただし、ルーには明らかな差があった。

「ごろごろ煮込みチキンカレー」が “それ用” のルーになっているのに対し、『チキンスパイシーカレー』のルーは “いつもの感” が否めない。決して味が悪いわけではないのだが、ごろチキのチキンがルーと一体になっているのに対し、チキンスパイシーカレーはチキンとルーの一体感がなかった。これは大きい。

というわけで、個人的には「40円差ならごろチキ」というのが正直なところだ。とはいえ『チキンスパイシーカレー』も美味しいのは美味しいから、興味がある人はぜひご自身の舌でご賞味いただきたい。チキンカレー戦争はまだ始まったばかりである。

参考リンク:吉野家
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼タンドリーチキン風の肉はウマい。ただルーとの総合力で個人的には松屋かな?

▼ロケニュー編集部、マジでごろチキ食いまくってます。