ハンバーガー業界は相変わらず熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げている。このコロナ禍で、テイクアウト・デリバリー需要の高まりを受けて、ますます競争は激化しているように見える。そんななか富山発祥のハンバーガー専門店「SHOGUN BURGER」が2020年末に、東京・秋葉原に新店舗をオープンしていた。

このお店は富山の焼肉店が仕掛ける肉にこだわったお店だ。1987年創業の老舗焼肉店なのだとか。ということは、きっといい肉を使っているに違いない! それなら肉の味をダイレクトに感じたい! ということで、SHOGUN BURGERのステーキを食ってみた! その味はステーキ専門店をも脅かす美味さだった……。

・肉の真価を確かめたい!

SHOGUN BURGERの東京1号店は、2018年10月に新宿・歌舞伎町にオープンした。その後に都内では町田・広尾に、さらに長崎県にも新店舗をオープンしており、このほど初めてのフランチャイズ店舗を秋葉原駅ビル「UDX」に誕生させたのである。看板メニューは粗挽きの和牛パテにたっぷりのチーズを挟んだ、トリプルチーズバーガー(税込2200円)だ。


今回は肉の真価を確かめてみたいと思い、リブロースステーキの1ポンド(約450グラム 税込3800円)に挑戦! 別途ライス(税込200円)と一緒に注文した。


・ステーキ専門店に負けないクオリティ

訪問したのは昼時、たまたまグループ客と被ってしまったため提供まで少し時間がかかった。15分程度待った後に出てきたのは、ハンバーガー専門店のものとは思えないほどのハイクオリティなステーキだ! これステーキ専門店でもなかなかお目にかかれないような肉やん!


見た目は決して華やかとはいえない。鉄板に乗っているのは、肉と付け合わせのオニオン、それに鉄板の端に添えられら岩塩、以上だ。色を添えるパセリさえない。


「わき目も振らずに肉と向き合えってくれ」、そんなメッセージが込められているような、武骨な盛り付けである。色気はまったくない。しかしキレイに焼かれた肉の表面からは、ジワリジワリと肉汁があふれ出して、バターと溶け合って肉肌を伝って流れている。それがムショーに食欲をそそる。


今まで何度も「大陸」と呼びたくなるような肉塊に出会ってきたが、これまた上陸したくなるような立派な肉大陸だ。しかもとても過ごしやすそうな平地である。この上にバターの家を建てて住んでみたい!


・この肉に敵うお店はなかなかないかも

見た目に硬そうだが、切ってみるとナイフがスッと入っていく。力をかけなくても、キレイに切り分けることができた。


厚さは推定2センチ、口に入れるとその厚さを感じさせないほど柔らかだ。味付けはシンプルに塩と胡椒だけ。やっぱり肉を本気で食わせに来ている! 味はとてもタンパクで脂っぽさは一切ない。


肉もさることながらオリジナルの「大将軍ソース」がまた美味い! シンプルで深みがあり、肉を味を上手く引き立てている。ライスの上にドンと肉を乗っけて、上からソースをブワッとかけると極上のステーキ丼に仕上がった。


このコロナ禍の厳しい状況でも、新しいお店は次々と誕生している。最近では焼肉ライクのダイニングイノベーションが、中目黒に「ブルースターバーガー」をオープンしている。今後も新しいハンバーガー専門店は誕生していくだろう。

だが、肉質だけでいえばSHOGUN BURGERに太刀打ちできるお店はそうそう現れないのではないだろうか。そのくらい強く記憶に残る肉の味だった。この肉でハンバーガーを作られたら、大抵のお店は敵わないだろうなあ~。ステーキ店さえも脅かすことにもなりかねない。おそるべしSHOGUN BURGER……。

・今回訪問した店舗の情報

店名 SHOGUN BURGER 秋葉原店
住所 東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDXビル 2F
時間 短縮営業 11:00~20:00(通常11:00~23:00(L.O.22:00)))
定休日 なし

参照元:SHOGUN BURGER
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24