英ロンドン交通局(TfL)は11月25日(現地時間)、米Uberに対して現在与えているロンドン市内での営業免許を更新しないと発表した。調査の結果、Uberのシステムが現状のままでは乗客(ライダー)の安全を確保できないと判断したため。Uberは、不服申し立てのために設けられた21日間は営業を続けられる。
Uberは同日、申し立てを行うと発表した。
TfLは2017年9月にUberの営業免許を更新しないと発表し、Uberは申し立てにより、2018年に15カ月の免許継続を獲得していた。
TfLは、幾つかの違反を含む問題点を特定したとしている。最も問題視したのは、Uberが認可していないドライバーでも、公式ドライバーアカウントに自分の写真をアップロードすることで身分を偽って営業できてしまっていたことだ。この方法で、少なくとも1万4000件のサービスが不正に行われ、ライダーの安全とセキュリティを危険にさらしたとTfLは指摘した。
「Uberはこれらの問題に取り組んではいるが、システムとプロセスの脆弱さが、乗客を潜在的な安全上のリスクにさらして」おり、「Uberがアプリの変更を管理しながら乗客の安全を保護するための堅固なシステムを構築できるとは確信できないという結論にいたった」とTrFは説明する。
Uberはロンドンに4万5000人のドライバーを擁し、350万人のライダーがアプリを利用している。
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