Google、障害を持つ人でもインターネットにアクセスしやすくなるツール類を公開

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Googleは第9回Global Accessibility Awareness Dayを記念して、ホーム画面をタップするだけであらゆる機能へのアクセスが可能なアプリ「Action Blocks」をリリースした。また、Live TranscribeやSound AmplifierなどAIを活用したアクセシビリティーツールも同時にリリースしている。

ある調査によれば、身体的ディスアビリティーは依然としてテクノロジー機器利用の大きな障害となっていると言われている。Pew Research Centerが2016年に公開した調査によれば、身体に障害を持つ人は、ない人に比べてインターネットの利用を控えるケースが約3倍に上るとしている。また、コンピューターやスマホなどの利用率も20%ほど低いという。GoogleやMicrosoft、アマゾンもそうしたアクセシビリティーツールの開発のため、AIへの投資を実施している。

今回GoogleがリリースしたAction Blocksは、Googleアシスタントが現状対応できる機能については全て持ち合わせており、その他機能についても数多くに対応する。機能面ではAppleのSiri Shortcutsに似ている。

Google Action Blocks

また、Googleは耳の聞こえない人や難聴といった障害を抱える人向けにリアルタイムで会話音声をテキストへと変換する機能「Live Transcribe」のアップデートを実施した。同アップデートでは、近場にいる人が設定された名前を呼びかければ自動でバイブレーションする機能が実装された。また、ローカルデバイスに保存されている過去3日分の会話を検索することができる機能も実装されている。対応言語もアルバニア語、ビルマ語、エストニア語、マケドニア語、モンゴル語、パンジャブ語、ウズベク語へと拡充された。

Google Sound Amplifier

また、外部のノイズを取り除くSound AmplifierがBluetooth接続されるヘッドフォンに対応するアップデートが行われた。Chromeへは、概要ラベルの付いていない画像をAIを通し分析るることが出来る機能「Get Image Descriptions」がフランス語、ドイツ語、ヒンディー語、イタリア語、スペイン語に新たに対応している。

音声認識機能「Voice Access」では、「ズームイン、拡大、左へ移動、右へ移動」を認識し画面移動が可能となった。Google Mapsでは、検索から指定する場所のアクセシビリティー情報の取得が可能となった。オーストラリア、日本、イギリス、アメリカの’1500万以上の場所が対象となっている。

※本稿は提携するVentureBeat記事の抄訳になります

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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