インド版メルカリ・Facebookバックの「Meesho」が1億2500万ドルの巨額調達ーーAmazon・Flipkartの次をいくソーシャルコマース、その手法とは

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ピックアップ[Funding Alert] Facebook-backed Meesho raises $125M by Naspers and others

ニュースサマリー:8月12日、今年6月にFacebookがコーポレート・ラウンドにて戦略的出資を行なったソーシャル・コマース「Messho」が新たに1億2500万ドルの資金調達を公表した。当シリーズ・Dラウンドには、NasperやSequoia Capital India、 Facebookなどを含む計9つのファンドが参加している。

Messhoのビジネスモデルは、C2CのメルカリとB2CのBASEを足して2で割ったようなオンライン・コマース・プラットホームだ。つまりサプライヤーには中古品を売る個人・新製品を販売する企業のどちらも存在する。

個人の場合、家にあった不必要な服や家具、そのほか生活用品、娯楽製品などを売りに出すことができ、一方企業の場合は、独自ファッション・ブランドの開設や自社プロダクトの販売ができる。Messhoは今回の調達資金を、取り扱われる製品の拡充や、プラットホーム分析およびマシーンラーニング技術の向上などに投じていくとしている。またサービス提供地域の拡大も視野に入れているという。

話題のポイント:Messhoの大きな特徴は、同プラットホームだけでなく、様々なソーシャルメディアを通して売買が行われる仕組みを構築している点です。ユーザーは自身の商品を自らPR・交渉する場としてFacebookやWhatsApp、MessengerなどのSNS・チャットアプリを活用しています。その意味で、MesshoはEコマースではなく、”ソーシャル・コマース”と呼ぶにふさわしいでしょう。

FacebookがMesshoに投資する理由もこの部分にあります。前回の記事ではその点について詳しく書きましたが、Messhoがインドでシェアを拡大すればするほど、Facebookとその傘下のチャットアプリの利用率も増加していくことになるのです。

<参考記事>

Yourstoryにて、同社創業者&CEOのVidit Aatrey氏は以下のように答えています。

私はMesshoが売買プラットホームを通して、ジェンダーや教育レベル、リスク選好、職業の異なる人々の垣根を取っ払うことができていることを特に誇りに思っています。Messhoのユーザーは小さな小売業者や女性、学生、退職後の人々が中心で、その70%が経済的に独立し、他の仕事をしなくても生きていくことができます。

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Source & Credit : Messho

またMesshoはこれまでインド国内の700の町で、総勢200万人を超えるソーシャル・セラー(一般人の売り手)を生み出し、かつ1万5000社を超える企業の新しい販売チャネルとなっています。同社は2020年までに、2000万人を超える起業家・個人事業主を生み出すことを目標としています。

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