中国政府、コンテンツ規則に従う外資系企業にストリーミング市場を開放

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Image credit: scanrail / 123RF

地元紙 Beijing News(京報)の15日の報道によると、厳格なコンテンツ規則とデータセキュリティ基準を守ることを条件として、中国は外資系企業にオンラインゲームのダウンロードやストリーミングサービスの提供を年内に認める方針だという。

重要視すべき理由:米中貿易摩擦が拡大している中での今回の動きは、世界第二の経済に外資を導入するという中国の方針に対応している。アメリカはかねてより、外資系企業の中国へのアクセスが不十分だと不満を表明していた。

  • 中国の高官は3月、市場を基本とする競争と国際貿易に自国経済を開放する用意があるとコメントした
  • 特にオンラインコンテンツの配信に関わる外資系企業は、中国のインターネットやメディアの監視機関による業務制約を受けている。

詳細情報:今回の動きは、サービス業の改革と開放を進める政府による3カ年計画の一環。Beijing News によると、この計画の注力分野は金融、教育、インターネットコンテンツ業界への外資系企業のさらなる参画であるという。

  • 新たな計画の下、外資系ストリーミング企業は中国のオンラインコンテンツ統制制度を遵守しなくてはならない。映画やテレビ番組を一般公開する前に、規制当局から承認を得る必要がある。
  • アナリストによると、Netflix、YouTube、Spotify などの外資系ストリーミングサービスプロバイダーは中国市場への参入が可能となるが、規制当局の信頼を得るまでには時間がかかるだろうとしている。

背景:2016年2月に公表された規則によると、外資系企業やその関連会社は現在、政府からの許可を得ないで文字、地図、ゲーム、漫画、音声、動画などのオンラインコンテンツを公開することができない

  • 2016年3月に施行された同規則により、Apple の iTunes Movies や iBooks の中国でのサービスが翌月に中止された。

【via TechNode】 @technodechina

【原文】

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