今までできなかったけど、iOS 13ならできる19のあれこれ

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  • author David Nield - Gizmodo US
  • [原文]
  • 松浦悦子/Word Connection JAPAN
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今までできなかったけど、iOS 13ならできる19のあれこれ
Image: Apple

アップグレードはお済みですか?

iOS 13 がリリースされましたね。リリース直後はいろいろあるからちょっと…という方も、お手元のiPhoneが6sか、それよりも新しい機種なら、iOS 13.xへのアップデートに備えておきましょう。これまでの記事で、ベータ版や発表会でのデモを見てきましたが、ここでは、iPhoneで使える新しい機能や設定を紹介します。

今年のバージョンアップは今までと少し違っています。というのも、Appleがもったいぶって機能を小出しにしていて、まだすべてが公開されているわけではないからです。たとえば、ショートカットのオートメーションやAppleマップで到着予定時刻を共有できるShare ETA機能など、以前からAppleが言っていた機能の一部は、iOS 13.1が9月24日、予定よりも約1週間前倒しでリリースされるまで登場しませんでした。なにはともあれ、今回はiOS 13.0でリリースされた機能に着目します。


1) ダークモードとライトモードを切り替える

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Image: Gizmodo US

iOS 13でイチオシの機能はおそらくダークモードでしょう。アップグレード直後の設定でダークモードにするかどうかを聞かれますが、そこで設定しなくても大丈夫。必要になったときに、コントロールセンターから切り替えるか、または「設定」の「画面表示と明るさ」で指定できます(スケジュールに従って、モードを自動的に切り替えるなら「自動」をオンにします)。大半のアプリは、iOSに従って設定されますから、アプリ側での設定はほとんど必要ないはずです。

2) iMessageに自分の連絡先プロファイルを設定する

簡単に言うと、電話番号を共有した相手が、あなたの連絡先情報をいちいち手入力しなくてもすむようになります。iMessageの連絡先に、あなたを表す写真や画像と名前を設定しておくと、連絡先を共有した相手は、その情報を使って、連絡先を更新するかどうかを選択できます。プロファイルの作成は「設定」の「メッセージ」にある「名前と写真を共有」で。

3) 自分のミー文字にAirPodsなどを追加する

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Image: Gizmodo US

iOS 13のミー文字には、さらにオプションパーツが追加され、これまで以上に自分に似せた分身を作れるようになりました。作り方は今までと同じ。「メッセージ」の会話で「ステッカー」ボタンをタップし、左端に表示された「」をタップしましょう。今回は、イヤリングやピアス、メイクなども追加できます。

4) 「メール」でメールのスレッドをミュートする

iOS 13が「メール」にもたらす数少ない新機能の1つが、特定スレッドのミュート。あるスレッドに次から次へと返事が届くが、今はそれどころではないから、ちょっと黙ってもらって、あとで追いつけばいい(またはそんな必要もない)という場合に便利です。メールのリストからミュートしたいスレッドを左方向にスワイプし、「その他」、「ミュート」の順にタップします。ミュートの解除も「ミュート解除」1回で。

5) リマインダーを使いこなす

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Image: Gizmodo US

リマインダーは、iOS 13で全面的に見直されたアプリの1つ。見た目がすっきりしましたよね? リマインダーをさまざまな方法で並べ替えられるようになっただけでなく、新しい機能も追加され、リストのカスタマイズオプションも増えました。リマインダーへの時刻や場所の追加も簡単。さらに、「午後5時に花束を取りにいく」のような自然な言葉から、スマートにリマインダーを作成できるようになりました。

6) Appleマップに「よく使う項目」と「コレクション」が仲間入り

Appleマップの機能が、Googleマップに一歩接近、よく行く場所を保存できるようになりました。また、新機能「コレクション」を使えば、たとえば、次の休みに行きたい場所など、Appleマップ内で場所のリストをキュレーションできます。よく使う項目やコレクションに場所を追加するには、情報カードを使うのが一番簡単。このカードは、画面を下から上にスワイプすると表示されます。

7) Appleのストリートビューであたりを見回す

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Image: Gizmodo US

Googleマップおなじみの機能で、iOS 13のAppleマップに取り入れられた、その名も「Look Around」。ストリートビューっぽい機能が登場しました。もっとも、現時点で見回すことができるのは、サンフランシスコ、ラスベガス、ホノルルだけですが。「Look Aroundオ」プションは、この機能をサポートしている場所(つまり、現時点では前述の3か所)を検索またはマークしたときだけ表示されます。

8) セルラー通信やWi-Fiデータの使用量を減らす

AppleはiOS 13に「省データモード」を追加しました。このモードには、モバイルネットワークの場合は、「設定」から「モバイル通信」の「通信のオプション」、Wi-Fiネットワークの場合は、「設定」から「Wi-Fi」をタップし、ネットワーク名をタップして切り替えられます。もっとも、この機能について、Appleの発表した情報は「iPhoneにインストールされているアプリのネットワークデータの使用量を減らすのに役立つ」──たとえば、iCloudのフォトライブラリへの自動アップロードを一時停止する── だけなのですが。

9) 写真やビデオでさらにいろいろできる

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Image: Gizmodo US

写真アプリもiOS 13で大きく変わりました。まず、操作性が向上し、サムネールが賢くなりました。写真はイベント別にグループ化されますし、キーワードを組み合わせて検索することも可能。フィルターの強さもコントロールしやすくなり、ビデオ編集は非破壊方式(編集を取り消して元のビデオに戻せる!)になりました。さらに、鮮明さやホワイトバランス、自然な彩度など編集オプションも増えています。

10) サインインにApple IDが使える

Apple IDで、Webサイトやアプリにサインインできるようになりました。FacebookやGoogleのアカウントでサインインするのと同じようなものです。この新機能については、すでに詳しく説明していますが、ひとことで言えば、新しいサービスやアプリに安全かつ確実な方法でサインインできるということです。さらに、スパムがうようよしている世界で本物のメールアドレスを使うのはイヤだ!という人のため、使い捨てのメールアドレスも用意されているという周到さ!完璧です。

11) 1か月無料でApple Arcadeを試せる

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Image: Gizmodo US

近ごろAppleは、サブスクリプションやサービスを大々的に押し進めていて、Apple Arcadeはその先鋒を行くもの。1か月600円で、100種類を超えるAppleだけのゲームをプレイできます。ゲームの種類は毎日増えていきますから、App Store初登場の「Arcade」タブは要チェック。さらに、iOS 13をインストールすると、1か月無料で遊べるトライアルのチャンスを得られます。

12) コピー、カット、ペーストもジェスチャーで

文字の編集も簡単になりました。選択した文字をコピーするには、3本指で画面をピンチ。そのあともう一度、3本指でピンチすると、文字がカットされます。コピーやカットした文字をペーストするには、目的の場所にカーソルを移動して、ピンチした3本指を画面につけて広げればOK。今回、新たに、3本指で左にスワイプする「取り消し」と右にスワイプする「やり直し」のジェスチャーも追加されています。

13) メモでできることが増えていた

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iOS 13では、メモをサムネールにして並べる新しいギャラリー表示から、アプリ内で効率よく共同作業するための共有フォルダまで、メモの機能も増えました。チェックリストオプションも済みになった項目を自動で下に持ってきてくれるようになるなど、さらに使えるようになりました。検索機能はさらにパワーアップして、画像内の文字を認識し、検索できるようになりました。

14) 使用されていないSafariのタブを自動的に閉じる

iPhoneのSafariで余計なタブをいくつも開いたことをすっかり忘れてて、しばらく経ってから「あっ、こんなのを開いてた!」と驚いたことはないですか? iOS 13なら大丈夫。自動的に閉じられます。「設定」の「Safari」で「タブを閉じる」をタップして、「手動」、「1日後」、「1週間後」、「1か月後」から閉じるタイミングを指定します。

15) オフラインになっているデバイスでも見つけられる

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Image: Gizmodo US

iOS 13に登場した新しい「探す」アプリでは、デバイスと友達の両方を探せます。さらに、デバイスは、オフラインになっていても検索が可能です。これも、Appleが、登録済みデバイスを結んで構築したBluetoothメッシュネットワークのおかげ。このネットワークは匿名で暗号化されていますからご安心ください。しかし、私の人生にそんなものは必要ない!という方は、「設定」で自分の名前を選択し、「探す」の「iPhoneを探す」でこの機能をオフにできます。

16) ハイキー照明(モノ)で写真を撮る

iPhoneの「カメラ」アプリでいつも「ポートレート」モードを使っているならば、この新しい撮影モードが大いに役立つはず。ハイキー照明(モノ)は被写体を背景から切り抜いて、真っ白な背景に貼り付けてくれますが、これがなかなか効果的。「ポートレート」モードで、セレクターのホイールを左にスライドすると、このオプションがでてきます。

※使えるのはA12 Bionic以上のチップを搭載しているiPhone XS/XS Max、iPhone XR以降のiPhoneのみ

17) 読書のゴールを設定する

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Image: Gizmodo US

あまり目立たず地味ですが、iOS 13でちょこっと強化された機能として、「読書目標」が加わりました。この機能は「ブック」の「今すぐ読む」タブの一番下にあります。1日の目標読書時間を設定すると、「ブック」アプリがあなたの読書時間を管理してくれて、これまでの読書時間や、目標達成までの残り時間を知らせてくれます。

18) キーボードの上をなぞって文字を入力する

iOS 13のデフォルトキーボードでは、ついに文字をなぞって入力できるようになりました(現時点で、日本語キーボードには対応していません)。サードパーティ(またはAndroid)のキーボードを使ったことがあるならすでにその仕組みはご存知でしょう。キーボードをタップして、押したままにし、入力したい文字をなぞっていきます。あまり使う気になれませんか?それなら、これまで同様、キーをタップすればOKです。このオプションを使える状態にしておきたくないなら、「設定」を開いて、「全般」の「キーボード」を選択し、「フローティングキーボード上をなぞって入力」をオフにしてください。

19) コントロールセンターからWi-Fiネットワークを選択する

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接続先のWi-Fiネットワークを変更するのに、「設定」を開く必要はもうありません。コントロールセンターでできます。コントロールセンターの「Wi-Fi」アイコンを長押し、いったん離して、もう一度、「Wi-Fi」アイコンを長押して、表示されたリストから変更先を選択します。Wi-Fiのオンオフ切り替えは、これまで同様、コントロールセンターでアイコンを一度タップすればOKですが、iOS 13で追加されたこの接続先選択機能、なかなか便利です。