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楽天、携帯キャリア事業を始動 5000人の「無料サポーター」募集開始

» 2019年10月01日 13時19分 公開
[ITmedia]

 楽天モバイルは10月1日、携帯キャリア(MNO)事業を開始した。同日から「無料サポーター」を5000人募集し、同月中旬から対象者に音声・データ通信を無償提供する予定。その後は対象者を数万人規模に拡大し、ネットワークの安定稼働を確認した後、本格的な有料サービスを始める方針だ。

photo 楽天の三木谷浩史会長兼社長=9月6日の記者会見で撮影

 無料サポーターの申し込み期限は7日まで。主な応募条件は(1)東京23区、名古屋市、大阪市、神戸市のいずれかに居住していること、(2)満18歳以上であること、(3)新規申し込みか他社からのMNPで楽天に乗り換えること──の3点。応募者数が定員を上回った場合は抽選を行う。サービスを無償提供する期間は2020年3月末までの予定。

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 楽天モバイルは1日、全国で4G通信(1.7GHz帯)の無線局を開設できる免許を取得したことを併せて発表した。関東・東海・近畿地方の免許は1月に取得していたが、今回の免許取得によって、国内全域の基地局から電波を供給することが認められた。同社は「全国各地で基地局の開設を進め、快適な通信環境の構築に努める」としている。

 同社に対しては、基地局の整備が遅れているとして、総務省が3回にわたって行政指導を行ってきた。同省は7月に、基地局の設置場所の確保に早急に取り組むよう要請した他、工事の管理体制や、利用者からの苦情・問い合わせに対応する体制を築くよう求めていた。

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