6月8日(日本時間9日)に行なわれたNBAファイナル2018第4戦は、ゴールデンステイト・ウォリアーズが108-85でクリーブランド・キャバリアーズを下し、2連覇を達成した。試合後、ウォリアーズのステフィン・カリーがメディアとの質疑応答に応じた。
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――おめでとう。2連覇は非常に大変だったが、この4連勝はどんな気分か。今は何を思う?
チームのことがとてもうれしい。またチャンピオンとなることができたのがうれしいよ。今年はレギュラーシーズンにケガとか苦労がいろいろあって、全体的にかなりクレイジーだった。プレイオフの道のりを見ても、去年のように簡単にはいかないと分かっていたよ。
10月、僕らはこの瞬間に戻りたいと思っていた。それからいろいろあった。戻ってくることができて、素晴らしい気分だよ。
――多くの浮き沈みの末に、バスケットボール選手にとって最高の目標を達成した。夢をかなえたいと望みながらも、多くの困難に直面する子どもたちにはどんなメッセージを送る?
何があっても自分に自信を持つことだ。僕はそれに助けられてここまできた。ショットが悪い日があっても、ケガとかがあっても、どんな困難があっても、自分に自信を持つことや、その自信を吹き込んでくれる周囲の人たちはすべて価値があるものだよ。勝とうが負けようが、最善の努力をしていれば、目標の最後を見ることができる。その瞬間が素晴らしいんだ。
――4年間で3度目の優勝だが、今のウォリアーズは王朝を築いていると思うか。歴代でどの順位のチームだと考える?
分からないよ。その質問に答えるべきは自分じゃない。僕に分かるのは、僕らが成し遂げられたことは本当に意義深く、多くの選手が経験できるものではないということだけだ。どんな話をされても、僕は3回王者になったということ。2回、3回と優勝した人たちはたくさんいる。そういうことを話し合う時間はもっと後にたくさんあるだろう。今はできる限りで続けていきたい。
――4年連続でファイナルを戦い、何度も素晴らしさを発揮したが、まだファイナルMVPを受賞していない。あまり気にしていない様子だが、どうしてそういられるのか。チームは利他的だと言われるが、どうしてそうなったのか?
分からない。個人で称賛されるのはすごいことだし、頑張ってきたことが認められれば、そういうことを誇らしく思うのは確かだ。だけど、試合のたびに、シーズンが終わるたびに、鏡を見て、自分がベストのプレイをしたとか、最善の努力をしたとか、日々プレイできることへの感謝とか、チームメイトのみんなの顔を見て、自分がやれたことや優勝する助けになれたことを誇らしく思えたりとか、僕にとって大切なのはそういうことなんだ。
KD(ケビン・デュラント)はこの2年間素晴らしかった。特にファイナルでね。2年連続ファイナルMVPにふさわしい。彼にあれだけでのことができるのだから、僕は彼の最大のファンになるさ。僕らがロッカールームで最も大切にしているのは、みんなが何をもたらすことができるかや、互いに良さを引き出せることだ。今夜は眠らないだろうけど、寝ようとして横になったとき、自分が素晴らしい1年を過ごし、素晴らしいファイナルを戦って、チャンピオンになったと分かるだろう。
――レブロン・ジェームズがマイアミ・ヒートから戻り、キャバリアーズがいろいろ動いて、外部からは彼らが連覇できるチームを作っていると感じているようだった。だが、ウォリアーズのためにそれは実現しなかった。ジェームズと4年連続で対戦すると想像していたか?
していなかった。ここまでたどり着き、ファイナルを戦うまでには、いろいろなことがあるんだ。3年連続同じ顔合わせが昨年(NBA史上)初めてだったのには理由があるんだ。
適切なケミストリーやミックスがなければいけないし、そういったすべてが必要だ。でも、結局はだからこそバスケットボールをするんだよ。幸いにも、4年のうち3回で僕らは優勝できた。
――初優勝の際は、戻って来たときにロッカールームにシャンパンの匂いが残っていてほしいと言い、キャバリアーズがそれを好ましく思わなかった。翌年は彼らが優勝し、同じことをした。相手のコートで、そのファンの前で祝う気分は?
彼らのファンの一部は残ってずっと僕らをブーイングしていた。テリトリーみたいなものさ。でも、2015年のときは初優勝で本当に祝い方が分からなかった。その瞬間を楽しむだけだった。すべてがあっという間みたいだったんだ。
去年は違った。オラクル(アリーナ)だったから、違うエネルギーがあったんだ。忘れられないものだよ。
だけど今年は、どのアリーナかは気にしていなかった。僕らはただチャンピオンになり、またトロフィーを手にしたかったんだ。そしてそうなった。すべての瞬間を楽しむよ。
――NBAで優勝3回。今の気持ちは? 慣れてきたのか、それともまだ新鮮なのか?
新鮮だよ。表彰台に乗り、やってきたハードワークがそこに導いたのだと思えば、くすんだり、退屈になったりはしない。いつもその瞬間は新鮮なんだ。何と言っていいか分からないようなね。チームメイトを見て、彼らとハグして、手を叩き合って、家族を探して…。すべての感情が一緒になって、だからこそ今は満面の笑顔なのさ。それをできるだけ続けていきたい。
[特集]NBAファイナル2018: ゴールデンステイト・ウォリアーズ vs クリーブランド・キャバリアーズ