立ち食いそば店なのに、焼きそばで有名なお店
こんにちは、東京ソバット団のソバット本橋です。
そばに限らず麺類全般が好きな私なのですが、今回は立ち食いそば店なのに、焼きそばが大評判なお店を紹介しますよ。
マニアの間では有名な、五反田の「後楽そば」です。まずは焼きそば(400円)のビジュアルを見てください。
い~い顔しているでしょう?
太めの麺に甘みあるソースとちょっと関西風なんですが、立ち食いそば店なのに、そばを差し置いて一番注文されるメニューなんですよ。
さて、「後楽そば」と聞いて、ピンときた方もいるでしょうが、知らない人のために説明しておきますね。
この「後楽そば」はもともと有楽町のガード下にあった評判店だったのですが、2016年5月に耐震工事のために閉店。閉店の際はファンが押し寄せて最後を惜しんだのですが、2018年3月に、この五反田の地で見事に復活したのです。
この「後楽そば」はかつて有楽町以外に新宿と田町にお店がありまして、歌舞伎町はコマ劇場の真ん前にあった新宿のお店には、個人的によく行っていたんですよ。
そこで食べていたのが、「三食定食」という天ぷらそば、焼きそば、五目ごはんのセット。この炭水化物だらけのセットは、若者たちのお腹を満たすのに最適だったんですよ。
「焼きそばをごはんのおかずにするのはありか・なしか」問題
それはさておき、この「後楽そば」で焼きそばを食べていて思い出したのが、焼きそば好きの間でたびたび話題になる「焼きそばをごはんのおかずにするのはありか・なしか」問題です。
「後楽そば」の焼きそばは岡山の甘めのソースがブレンドされていて、濃いめの味付け。いかにもごはんに合いそうなんです。
というわけで今回は「後楽そば」の焼きそばをごはんのおかずとしておいしく食べる方法を紹介したいと思います。
まずは定番のネギ盛りですね。
「後楽そば」には卓上に無料のネギがあるので、それを焼きそばにのせると。ネギの香りとシャキシャキ感が加わって、ごはんがすすみますよ。
そして次にたぬき(70円)を追加。
油のコクが加わって、これまたいいおかずになってくれます。ちょっと味が足りなかったら、卓上にソースがあるので、足してください。
そしてこれはもう、欠かせませんね。トッピングに温泉たまご(70円)ですよ。
ここまでくれば、どう見ても定食ですよ、定食。
ちなみに焼きそばに1品トッピングすると、無料でそばのツユがスープとしてついてきます。
いやもう、完璧な布陣ですね。
「後楽そば」の焼きそばをごはんのおかずとして食べる方法
これらを軽くまぜまぜしましたら……。
ごはんの上にのせちゃましょう。
うまい。
これはかなりぜいたくなおかずですね。焼きそばの甘めなソース味が、ごはんのおいしさを引き立てます。そこに加わるネギの香りとたぬきのコク、さらにたまごの優しい甘みが加わって、すてきなハーモニーを奏でております。
この焼きそばは、作るときに魚粉を加えているんですが、それもあってか味がしっかりしていて、トッピングの味をしっかり受け止めてくれるんです。
もちろん、焼きそばだけでも味付けが濃いめなので、ごはんに合います。真剣においしいですよ。
さらに極楽を味わうための「常連の裏テクニック」
そして「後楽そば」のトッピングにはとんカツ(300円)という魅力的なものがあるんで、それものせちゃいました。
いやこのビジュアルはまさにごちそう。
これには店員さんにお願いすると出てくる、辛いソースをかけていただきました。あ、もちろん焼きそばとも合わせましたが、とんカツ焼きそばをおかずとして、ごはんもいただきましたよ。
ちなみに常連さんの間では、トッピングについてくるスープに、焼きそばをつけて食べるという方法があるのですが、これも、なかなかのもの。
すすると最初はそばみたいなんだけど、後からソースの香りが追いかけてきて、なんとも不思議なうまさなのです。食べている途中での味変におすすめですよ。
さて、焼きそばばかりを食べてきましたが、「後楽そば」はそばもかなりうまいんですよ。
もちろんそばの完成度も非常に高いです
「後楽そば」を経営する株式会社後楽本舗は、他にもラーメンやうどんのお店を持っていて、麺はすべて自社生産でフレッシュ。
そばも生麺を注文を受けてからゆでるので、いつでもゆでたて。喉越しが良くてムチッとしたコシがあっていいんですよ。
ツユもダシのバランスが良くて、きれいなお味。
さんざん焼きそばを推してきましたが、いちど「後楽そば」のそばを食べてみてください。本格的な味に驚きますよ。
さてさて結論としては、後楽そばの焼きそばはそれ自体がおいしいし、ごはんのおかずに十分なる、ということでしょうか。
みなさんもガッツリいきたいときに、ぜひやってみてください。
けっこうハマりますよ。
お店情報
後楽そば
住所:東京都品川区東五反田1-26-6
電話番号:080-8890-4596
営業時間:月曜日〜金曜日6:00~24:00、 土曜日・日曜日、祝日10:00~20:00
定休日:無休
書いた人:本橋隆司
フリーランスの編集、ライターとしてウェブや雑誌などで仕事中。近著は『東京立ち食いそばジャーニー』『立ち食いそば大図鑑』(ともにスタンダーズプレス)そばであればだいたい好き。
- サイト:立ち食いそば図鑑の中の人のサイト
- Facebook:東京ソバット団
撮った人:安藤青太
カメラマン、書籍制作。グラビア系から食べ物系まで何でも撮るカメラマン。本橋とは『立ち食いそば図鑑 東京編』『立ち食いそば図鑑 ディープ東京編』を制作。その他『檀蜜DVD色情遊戯2』『相撲部屋の幸せな猫たち』『東京の、すごい旅館』など。好きな立ち食いそばはコロッケそば。