東京都心のTSUTAYAが一気に閉店すること

レコファンの新店舗とほぼ同時に入ってきたのが、新宿TSUTAYA 歌舞伎町レンタル館の11月15日での閉店の報。

さらに北千住店、中目黒店も同日に閉店という情報も入ってきています。

TSUTAYAの閉店は日本全国で着々と続き、徐々に間引かれているわけですが、それは地方都市や郊外だけでなく、都心部も然りということで。
ここ数年のTSUTAYAの東京都心部の閉店としては、

2018/02/28:TSUTAYA 六本木店
2018/02/28:TSUTAYA 恵比寿ガーデンプレイス店
2018/07/31:TSUTAYA IKEBUKURO AKビル店
2019/03/31:TSUTAYA Tokyo Midtown
2019/05/06:蔦屋書店 上野店
2019/06/30:TSUTAYA 東池袋店

こういう感じで、既に上野周辺にはTSUTAYAはじめCDを購入・レンタルできる店はありませんし、六本木・赤坂周辺では、六本木 蔦屋書店で購入は可能ですが、レンタルはもうありません。
今回閉店する中目黒店なんかは、徒歩数分の駅の高架下に「中目黒 蔦屋書店」という例の「かっこいい」タイプの店舗が2016年にオープンしていますので、いつこっちが閉店するんだろうという感じではあったのですが。

そして今回、新宿地域からレンタルが完全になくなります。
東京都心の繁華街と呼べる地域でCD/DVDレンタル可能なのは、これ以降SHIBUYA TSUTAYAと池袋のロサ店のみ、ということになります。茗荷谷とか大塚とか赤羽とか、住宅地と言えるような場所にはまだ残りますが、郊外からの通勤客を全てのみ込めるような大きな店ではありません。

少し前に大阪市で、梅田堂山店・日本橋店が閉店して戎橋の店舗もレンタルを取りやめた結果、大阪市内都心部のレンタルはなんば店とあべの橋店に集約されたように、歌舞伎町の店舗が持っていたレアなVHSを渋谷に移行するのを何かいい感じにニュースにしたり、という動きもあったり。

音楽を「聴く」という行為はサブスクに移行する一方、米津玄師のアルバムがミリオンを達成したり、ジャニ系のCDはまだまだいい数字を出していたり、まだ販売の方には「所有欲」を満たす場所として、今の日本にはギリギリではありますがまだ居場所も残っています。
ということで、その狭間の「レンタル」については、正直もういつなくなってもおかしくない、くらいの気持ちで。

とはいえ、あれだけの状況になっているアメリカでも、600店舗レベルのチェーンFamily Videoや、全米で2万を越す自販機で売れ線を貸し出すRED BOXはまだ生き残っていますし、正直これからの日本、どういう形でどうなっていくか、さっぱりわからんのです。

それでも、TSUTAYAやGEOの流れは母数がでかい分、その閉店の状況や「BOOKSTORE」や「セカンドストリート」等別業態の開店で何となくわかりますし、中堅チェーンあたりでは、ポパイが死んだり、ビデオインアメリカやUSVが死にかかっているのはわかるのですが、新潟・東海・近畿で22店舗展開しているビデオ1が、ここ数年ほとんど店舗閉店することなく営業を続けていられる理由がわからない。
ていうか最近攻めてるよね。何なの。