インドネシア政府、起業家2人を新たに大統領補佐官に任命——東南アジア各国で、起業家が政治や行政に進出する動きが活発化

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左から1番目が Andi Taufan Garuda Putra 氏、3番目が Belva Devara 氏、4番目が大統領の Joko Widodo 氏
Image credit: インドネシア大統領府

インドネシアの現地メディア Kompas の報道によると、同国大統領の Joko Widodo 氏は21日、12名の大統領補佐官を新規に任命したと発表した。任命された補佐官には、Ruangguru の創業者兼代表取締役の Belva Devara 氏、Amartha の創業者 Andi Taufan Garuda Putra 氏が含まれる。

報道声明の中で、Devara 氏は Ruangguru の創業者兼代表取締役の職位を今後も保持し続けると述べている。

大統領が述べているように、テック界における私のルーツを忘れないよう、Ruangguru 代表取締役としての現在の職位を保持し続けられることは嬉しい。Ruangguru の仕事も続けることで、インドネシア社会を支援すべく、新しいイノベーションについて大統領に適切な情報を届けることができる。(Devara 氏)

2人のスタートアップ創業者が任命される前、先月にはインドネシアの配車サービスユニコーン Go-jek の創業者兼 CEO Nadiem Makarim 氏を教育文化大臣に任命したばかりだ。若い世代、とりわけテック界や起業家の人材を、大統領自身も自らの政権に取り入れることを公言してきた。

これらの任命は、スタートアップ創業者が政治や公共サービスに進出する東南アジアのトレンドの一つと言える。タイでは今年初め、StockRadars の前ジェネラルパートナー Pakornwut Udompipatskul 氏が国会議員に選ばれた。

Ruagguru はジャカルタ拠点のエドテックスタートアップで、プライベートチューターマーケットプレイスから試験演習プラットフォームまで、さまざまなサービスを提供している。Ruagguru の直近の調達ラウンんどは UOB Venture Management がリードしたシリーズ B ラウンドで、同社は MIT のプログラム「SOLVE」から助成金を受け取っている

Amartha は女性が経営するマイクロビジネスに特化した P2P 融資プラットフォームだ。2017年にシリーズ A ラウンドで資金調達を実施している。

【via e27】 @E27co

【原文】

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