政府 感染再拡大に備え有識者会議で対策の効果分析 新型コロナ

政府 感染再拡大に備え有識者会議で対策の効果分析 新型コロナ
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新型コロナウイルスの新たな感染者が、ここ数日、100人前後で推移する中、政府は、今週、京都大学の山中伸弥教授らによる有識者会議の初会合を開き、これまでの対策の効果を分析し、感染の再拡大に備えることにしています。
新型コロナウイルスの新たな感染者は28日、東京都で緊急事態宣言が解除されたあとでは最も多い60人の感染が確認され、全国で合わせて113人となるなど、ここ数日、100人前後で推移しています。

西村経済再生担当大臣は28日、医療体制には余裕があるとして、現時点で、緊急事態宣言を再指定する必要はないとする一方、新たなクラスターが発生していないかなど分析を進める考えを示しました。

また、政府は、これまでの対策の効果を分析するため、7月1日、京都大学の山中伸弥教授らをメンバーとする新たな有識者会議の初会合を開くことにしています。

会議では、厚生労働省が集めた感染者のデータなどをもとに、最新のスーパーコンピューター「富岳」や、AI=人工知能を活用して分析した結果を今後の感染防止策に反映させることにしていて、感染の再拡大に備えることにしています。

一方、西村大臣は専門家会議の廃止について、28日の記者会見で、「廃止ということばが強すぎたと反省している」と述べたうえで、専門家会議の役割を政府内に新たに設ける分科会などに移行させ、引き続き、助言を受けながら対策を講じていく考えを示しました。