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2020年に予測される 5つのUXトレンド

Last updated at Posted at 2020-02-25

こちらの記事は、Ian Batterbee氏により2020年 1月に公開された『 5 predicted UX trends for 2020 』の和訳です。
本記事は原著者から許可を得た上で記事を公開しています。

2020年、ユーザーエクスペリエンスに影響を与える可能性のあるものとその概要について


Illustration by Freepik

1. 音声UI

Amazon の Alexa などの音声UIは、すでに世界中の多くの家庭で人気になっていますし、今年は保有率がさらに高くなるのではないでしょうか。

「2019年、アメリカの全世帯のうち35%が、少なくとも1つのスマートスピーカーを保有していると推定され、2025年までの予測では、この普及率は約75%に増加すると見込まれています。」 — https://www.statista.com/

Amazon は2019年末に向け、スマートホームデバイスのある生活イメージをかきたてるために、さまざまなテレビコマーシャルを打ち出しました。例えば、”Sharing is Caring” (リンクの動画)は、Alexa が老人と介護者をどのように結び付けるか、という心温まる物語です。

Amazon の(動画のような)物語は、シンプルで使いやすいテクノロジーを介して、コミュニティがどのように結びつくことができるか、を示唆しています。2020年には、さらに多くのビジネスにおいて、様々な世代のユーザーをターゲットにしたデジタルボイス戦略への投資が見込まれます。

Amazon Alexa: Sharing is Caring

2. 拡張現実(AR)

ハードウェアとソフトウェアがアクセスしやすくなるにつれて、拡張現実(AR)が人気を集めています。例えば、ウェアラブルデバイスは、ユーザーに今まで以上の操作体験をもたらします。

2020年には、消費者が製品やサービスの情報を簡単に、そしてさまざまな視点から収集できるような方法として、ARの採用が増加すると予測されます。例えば、Airbus の iflyA380 用の AR フライト体験アプリは、キャビン内で自分の居る場所を見つけやすくなったり、現在自分が飛行している場所を確認することもできます。

iflyA380 AR フライト アプリはこちらからダウンロードできます。


Photo by Gleb Kuznetsov✈

3. 仮想現実(VR)

仮想現実(VR)は、主にゲーム産業と親和性が高く、かなり値の張る「Oculus Rift」やモバイルで代替できる安価なものなどがあります。しかし2020年には、ついにVRをより手軽に使えるようなキラーアプリや、安価なハードウェアがでてきそうです。

しかし、VRはゲーム以外の分野ではどのような役割を果たすでしょうか?テレビと映画館はVR機能を実証した一方で、Eラーニングや(医療業務などの)繊細なトレーニングシミュレーションは、徐々に移行してきました。しかし、Webブラウザーは2020年に大きな飛躍を遂げることができるでしょうか?


Photo by Cosmin Capitanu

4. 連続設計

データ同期 としても知られています。 - ユーザーはすべてのデバイスをまたいだ動的な機能を要求します。例えば、音声操作やスマートフォンのアプリを介して、自宅のセントラルヒーティングを制御できます。

最近では、ユーザーがどんなブランドを使用していても、様々なデバイスを使った場合でも、シームレスに操作できることが期待されています。 ユーザーは、都度のログイン要求などに妨げられることなく、あるメディアと別のメディア間を行き来できることを望んでいます。

連続設計は、すでに Netflix や Uber などの大手ブランドで採用されていますが、2020年は、あらゆるビジネスのUX戦略の一部となるべき、不可欠なマルチチャネル戦略です。


Photo by Techhive

5. UXメトリクス

しばらくの間UXの専門家は、ユーザー調査の成果により、自身のプロダクトが改善されていることを関係者に示すための簡単な方法を見つけるのに苦労してきました。しかし、UXメトリクスは、エクスペリエンスを一貫して定量的に測定する簡単な方法を提供できます。

2019年、リモートユーザー調査サービスの UserZoom は、”qxScore”と呼ばれる、体験の質を得点化するプログラムを導入しました。”qxScore”は、製品について、ベンチマークの得点を示します。 また、”qxScore” は、ユーザー調査から得た行動データ(タスクの成功など)と、態度データ(使いやすさ、信頼性、外観など)の測定値を組み合わせて、UXメトリクスを作成します。

”qxScore” の詳細については、UserZoom のWebサイトにアクセスしてください。

2020年は、社内UXチームだけでなく、ユーザー調査ツールや調査サービスにおいて、UXベンチマークが増加する可能性があります。UXメトリクスは、ユーザー調査のベンチマークにおける次の大きなステップであり、設計の決定とUX戦略の指針にもなります。


Illustration by Freepik


2020年は、スマートホームデバイスの採用が増え続けます。Amazon Alexa のマーケティングで述べたように、シンプルな会話ベースのインターフェースにより、あらゆる人がデジタルコンテンツにアクセスして楽しむことができ、さまざまなコミュニティ間の関与が可能になります。

拡張現実(AR) と仮想現実(VR) は、長年にわたって話題になってきましたが、2020年には、よりアクセスしやすく、安価なハードウェアとソフトウェア、およびユーザーが使いたくなるようなユニークなエクスペリエンスにより、より大きな影響を与える可能性があります。

デバイスの利用は絶え間なく増加しており、連続設計に対するビジネス需要がより大きくなります。これにより、複数デバイスを使用した場合の操作体験を改善することに重点が置かれるようになるでしょう。

そして、より多くの企業が、エクスペリエンスの質を評価できるようになり、チームと関係者が、さまざまなコミュニティ向けに、複数デバイスを使用した場合の操作体験を改善するための指針となると思われます。

翻訳協力

Original Author: Ian Batterbee
Thank you for letting us share your knowledge!

この記事は以下の方々のご協力により公開する事が出来ました。
改めて感謝致します。
選定担当: yumika tomita
翻訳担当: @upaldus
監査担当: takujio
公開担当: @upaldus

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