数あるファミリーレストランの中でも、とりわけ高級なイメージが強いのが「ロイヤルホスト」と『フォルクス』ではないだろうか? まだ子供の頃、親に連れられて足を運んだフォルクスのサラダバーにテンションが上がりまくりました。

さて、ファミレスの最高額メニューとそのお味を徹底検証するこの企画「ファミレスの1番高いメニュー全部食う」の第13回目には、その『フォルクス』が登場だ。超久しぶりに足を運んだフォルクスで出会った最高額メニューとは果たして──。

・3大セレブファミレス

1970年にダイエーが第1号店をオープンさせた、ステーキハウス フォルクス。その後なんやかんやあり、現在は安楽亭傘下の株式会社アークミールが運営している……と、Wikipediaに書いてあった。その前は吉野家系列だったんだってさ!

それはさておき、現在は関東と関西を中心に40店舗弱を展開するフォルクスだが「ステーキハウス」というだけあり、ファミレスの中ではトップクラスの高級感を誇る。個人的に “3大セレブファミレス” は「ロイヤルホスト」「フォルクス」「レッドロブスター」だ。

・シリーズ最高額メニュー

で、そのフォルクスでメニューを隅々までチェックしたところ、2021年12月時点で最高額メニューは「黒毛和牛サーロインステーキ(300グラム)」と判明した。価格はなんと6369円! 堂々のシリーズ最高額メニューである。

これまでの最高額メニューはロイヤルホストの「アンガスサーロインステーキ & 天然海老フライと紅ずわい蟹のクリームコロッケ」で、価格は5203円。つまりフォルクスの方が1000円以上も高い計算になる。

さらに言えばフォルクスの300グラムに対し、ロイヤルホストは450グラムで海老フライと蟹クリームコロッケ付き。フォルクスはサラダバー込みの価格とはいえ、改めて「黒毛和牛」の圧倒的ブランド力を思い知らされた気分だ。

・いざ実食

とはいえ、滅多に口にできない「黒毛和牛ステーキ」に胸は高鳴るばかり。カモン、黒毛和牛。日本のブランド牛の実力を俺に見せてくれ。そして最終的には「やっぱり和牛だな!」と言わせてくれ。ところが到着した黒毛和牛ステーキは……


あれ? 妙に脂身が多くない?


実は幼い頃から率先して食べていたほど、ステーキ肉の脂身はむしろ大好物だ。だがしかし、赤身肉が主流のご時世でここまで堂々と脂を隠さないステーキにやや面食らってしまった。

・堂々の脂のウマさ

で、味の方も当然「肉の旨味」よりも「脂の旨味」の方が勝っている。甘く香ばしい脂は「ウマい!」の一言。赤身肉の旨味も好きだが、個人的には脂の旨味も超大好き。サッパリとしたオニオンソースとの相性も良好だ。

……が、どれだけ美味しかろうと43歳の中年男性にはヘビーな脂の量であることも否めない。個人差はあると思うが、後半はやや胸焼けしてしまったことを記述しておく。あと10歳若ければなぁ……。

ちなみにフォルクスのメニューには「厚切り熟成サーロインステーキ(400g 3498円)」があったから、トレンドっぽい肉を食べたい人はそちらを選ぶといいハズだ。「黒毛和牛はコッテリとした脂さのウマさ」と覚えておくといいだろう。

また、先述のようにフォルクスのステーキはサラダバーがセットに含まれている。肉とサラダのコンビネーションはハッキリ言って罪悪感ゼロ。最盛期ほどとは言わないが、もうちょっとフォルクスは評価されていい気がした次第だ。

というわけで、フォルクスの「黒毛和牛サーロインステーキ」は「たまには脂を食べたいんじゃ!」という人にオススメだ。サラダバーで鬼ほどサラダを食べれば、カロリーもプラマイ0……だと思う。気分的にはね。

参照元:フォルクス公式サイトWikipedia
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.