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2022年、日本で最も使われたパスワード 2位は「password」、1位は?

» 2022年11月15日 13時40分 公開
[ITmedia]

 リトアニアのセキュリティ企業であるNord Securityは11月15日(日本時間)、2022年に最も使われたパスワードのランキングを発表した。米国やオーストラリアなど世界30カ国の1位は「password」(使用回数約500万回)。日本の1位は「123456」(同1210回)だった。

 日本のランキングは2位が「password」(926回)、3位が「1234」(921回)、4位が「12345678」(562回)、5位が「akubisa2020」(438回)、6位が「xxxxxx」(406回)、7位が「sakura」(355回)、8位が「303030」(295回)、9位が「12345」(270回)、10位が「123456789」(247回)だった。

photo 日本のランキング

 上位には「Garba3060」(14位、193回)、「ilove12345@」(19位、143回)、「diskunion」(20位、140回)、「doraemon」(40位、100回)といったパスワードもあった。Nord Securityによれば、日本のランキングは「doraemon」などアニメ・漫画にちなんだパスワードが多い傾向があったという。それ以外のおおまかな傾向は世界のランキングと同様だった。

 世界30カ国ではTOP200を公開。上位は、2位が「123456」(約150万回)、3位が「123456789」(約41万回)、4位が「quest」(約38万回)、5位が「qwerty」(約31万回)、6位が「12345678」(約28万回)、7位が「111111」(約23万回)、8位が「12345」(約19万回)、9位が「col123456」(約14万回)、10位が「123123」(約13万回)だった。

photo 世界30カ国のランキング

 「iloveyou」(43位、約3万回)、「samsung」(78位、約1万8000回)、「fuckyou」(88位、約1万6000回)といったパスワードもあった。

 日本と同様、数字のみ、文字のみを組み合わせたより簡単なパスワードを使ったり、「lovelove」など愛を表現する言葉を使ったりする傾向が見られた。2021年の調査結果と比較すると、73%が同じワードだったという。ただし米国、カナダ、オーストラリアでは独自の傾向があり、「fuckyou」「fuckoff」など怒りのワードが多かった。

 調査では世界30カ国で使われたパスワードを集計し、3TBに及ぶデータベースを作成。サイバーセキュリティ事件の研究者と共同で評価してリスト化した。ただしNord Securityによれば、21年の調査に比べパスワードのサンプルが減ったという。同社はパスワードを使わない認証が普及した影響と分析している。

【訂正:2022年11月16日午後5時8分 当初、Nord Securityをパナマの企業としていましたが、正しくはリトアニアでしたので訂正しました。】

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