ビール飲んで ペダルこいで ビアバイク、きょう横浜で滑り出し 横浜ビールが醸造所ツアー企画
2021年12月4日 07時34分
カウンターを囲んでビールを飲みながら力を合わせて自転車をこぐ「ビアバイク」が四日、横浜市で走りだす。街中のクラフトビール醸造所を盛り上げ、新たな観光資源にしようと、市内の「老舗」で二十二年前からクラフトビールを醸造する横浜ビール(同市中区)が中心となり、ツアーを企画した。(神谷円香)
ビアバイクは、オランダ発祥の移動式ビアカウンター。今回導入されるのは、対面式のカウンターに三人ずつ並び、それぞれがペダルを踏むタイプ。先頭にアルコール禁止の運転席があり、スタッフがハンドルとブレーキ操作を行う。動力はこぐ六人の脚力にかかっており、歩くのと変わらない程度のゆっくりしたスピードで走る。上り坂は力を合わせないと進まない。
ビアバイクは長さ四メートル、高さ三メートル、幅二メートル以内であれば自転車として公道を走ることができ、運転手以外は飲酒しても問題がないとする見解が国家公安委員会から示されている。企画した横浜ビールの横内勇人さん(39)によると、欧州や米国で親しまれているが、日本にはまだ八台しかなく、公道を走るツアーを行うのは横浜のみという。
横内さんは横浜ビールに転職が決まった五年前、家族と旅行したハワイでビアバイクを知った。「老若男女が関係なく笑顔になった楽しい乗り物。自分でもやりたい」と考え、三年前から、市などと実験的な走行を重ねてきた。本年度は横浜観光コンベンション・ビューローから百五十万円の助成金を得て、神戸市の会社が作ったビアバイクをリース契約し、ツアーの実現にこぎ着けた。
ツアーは、ビアバイクで移動し、横浜ビールの醸造所と、横浜ハンマーヘッドに二年前にできた醸造所「ナンバーナインブリュワリー」の二カ所を一時間半で巡るコース(一人五千円)などを用意。市内のホテルと連携した宿泊付きのプランもある。
ツアーは土日に随時実施予定で、来年三月分まで開催日が決まっている。詳細は横浜ビールの公式サイトからツアー専用ページを参照。
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