アップル アプリ課金ルール見直しへ ゲーム会社との裁判受け

人気オンラインゲーム「フォートナイト」の開発企業とIT大手のアップルがアプリの課金のルールをめぐって争っている裁判で、アメリカの連邦最高裁判所は両社の上告を退けました。これによってアップルに対してルールを見直すよう命じた連邦控訴裁判所の判決が確定し、アップルは外部の決済手段も認めるなどの見直しを行うことになりました。

人気オンラインゲーム「フォートナイト」の開発元、エピックゲームズは、アプリの開発者が売り上げの最大30%を手数料として支払うアップルの課金システムをめぐり、ユーザーに対する課金手段を不当に独占しているとしてアップルを提訴し、裁判で争っています。

1審にあたるカリフォルニア州の連邦地方裁判所は、アップル以外の課金システムに利用者を誘導できない現在のルールは反競争的だとして、アップルにルールの見直しを命じ、2審にあたる連邦控訴裁判所も1審の判断を支持しました。

両社は、連邦最高裁判所に上告していましたが、連邦最高裁判所は16日、双方の上告を退けました。

これによって連邦控訴裁判所の判決が確定し、アップルは課金ルールを見直すことになり、アプリの開発者がアップルの課金システムだけでなく、外部の決済手段にも誘導できるようになりました。

一方アップルは、外部の決済手段を通じた場合でも売り上げの最大27%を手数料として支払うよう求めていて、アプリの課金ルールをめぐって議論が続きそうです。