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マスク氏、「Twitterの広告依存度を収益の50%未満に」など──NYTが入手したプレゼン資料より

» 2022年05月08日 08時04分 公開
[ITmedia]

 米The New York Times5月6日(現地時間)、米Twitterを買収することで合意したイーロン・マスク氏が投資家に提示したというプレゼン資料を入手したとして、その概要を紹介した。例えば、2028年までにサブスクリプションサービスから約100億ドルの収益を上げるなど、壮大な予測を示している(2021年のTwitterの総売上高は50億ドルだった)。

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 この他、2028年までに収益を5倍の264億ドルにする、広告への依存度を収益の50%未満にする、2028年までに9億3100万人のユーザーを獲得する(2021年末時点のmDAUは2億1700万人)、新たなサブスクサービス「X」を立ち上げ、2028年にはそのサービスで1億400万人のユーザーを獲得する、数百人の従業員を削減した後3600人を雇用し、2025年までに従業員を1万1072人にする(現在は約7500人)、などと予測したという。

 収益源としては、広告とサブスクに加え、決済サービス(スペースやスーパーフォローなど)やデータライセンスなどを想定しているようだ。

 マスク氏は3日、「Twitterはカジュアルユーザーには無料であり続けるが、商業あるいは行政ユーザーからは利用料を徴収するかもしれない」とツイートした。

 また、従業員について6日、「IT分野の管理職は高いIT能力を持っていなければならないと思う。優れたコードを書けないソフトウェア部門の管理職なんて、馬に乗れない騎兵隊の隊長みたいなものだ」とツイートした。


 米Teslaや米NeuralinkのCEOも務めるマスク氏はこれまで、新モデルの発売計画などを発表通りに実現したことは少ないが、実績を出してきたことは確かだ。

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