Google、構造化データのエラー内容をもっと詳細に説明するようにSearch Consoleを改良

[レベル: 中級]

構造化データ レポートで通知するエラーに詳細な説明を付けるように Google は Search Console を改良しました。

カッコでエラー内容を説明

こちらはパンくずリスト構造化データのレポートに出ているエラーです。

項目「position」がありません(「itemListElement」に含まれる)

これまでは “「position」がありません” だけでした。
今は、もう少し詳しい内容をカッコ()内で説明しています。
「itemListElement」に含まれる” の部分です。

こちらは、ガイド付きレシピ構造化データの警告です。
同じようにカッコで説明が付いています。

ガイド付きレシピ警告

確認した限りでは、ネストされているタイプに説明が付くようです。

既存のエラーは自動的に修正済みに

この変更に伴い、既存の未修正のエラー/警告は自動的に修正済みになっています。

下から 3 つ、次の警告が出ています。

  • 項目「image」または「video」のどちらかを指定してください
  • 項目「name」がありません
  • 項目「url」がありません
修正済み

しかし「該当なし」になっていて、検出数はゼロになっています。

それぞれ、カッコ説明付きの次の警告に切り替わったためです。

  • 項目「image」または「video」のどちらかを指定してください(「step」に含まれる)
  • 項目「name」がありません(「step」に含まれる)
  • 項目「url」がありません(「step」に含まれる)

未修正の状態はそのままです。
対応は依然として必要です(警告は放置できますが)。

レポート上では新たなエラー/警告ですが、実質的には以前から存在するものです。
エラー/警告の全体の数は変わっていません。

エラー通知が Search Console から再度送られてくることもありません。

なお、エラー/警告の表示方法が変わっただけであり、検出方法が変わった(厳しくなった)ということではないので勘違いしないようにしてください。

URL 検査ツールとリッチリザルト テストも変更

エラー/警告をより詳細に説明するようになったのは Search Console の構造化データレポートだけではありません。
次の 2 つのツールも同様の変更が加えられています。

  • URL 検査ツール
  • リッチリザルト テスト

改良によって追加された説明がどのくらい有用かどうかは議論が分かれそうですが、あって悪いことはないでしょう。