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第17回日本薬局学会学術総会より
褥瘡の外用療法に必要な「薬剤師の視点」
在宅現場で薬剤師が褥瘡治療に関わる必要性を強調

日本薬局学会学術総会の教育企画に登壇した小林記念病院の古田勝経氏。

 「褥瘡治療にはこれまで、薬剤師の視点が欠けていた。薬剤師が関わることで、これまで治らないとされてきた褥瘡は治る」――。2023年10月8~9日に名古屋市で開催された第17回日本薬局学会学術総会の教育企画に、小林記念病院(愛知県碧南市)褥瘡ケアセンター長で薬剤師の古田勝経氏が登壇。「褥瘡は薬剤師にとって重要な病気~褥瘡外用薬の特性を知って効果的な使い方を指導する~」と題して講演し、薬剤師が在宅医療に関わっていくに当たり、現場で問題となっている褥瘡への積極的関与を訴えた。

 褥瘡関連の薬剤師を巡る動きとしては、2022年度の診療報酬改定で入院基本料の褥瘡対策の施設基準に、薬剤師・管理栄養士との連携に関する項目が盛り込まれた他、22年には日本褥瘡学会が「褥瘡・創傷専門薬剤師」制度を創設した。

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