ドイツの定番おつまみ「カリーブルスト」を銀座ライオンが独自アレンジ!手軽な食材で作れてビールとの相性も最高すぎた

ビヤホールライオン 銀座七丁目店の藁谷さんに、ビールの本場ドイツで愛されるおつまみ「カリーブルスト」の作り方を教えてもらいました。ビヤホール流にアレンジされたカリーブルストの作り方は必見です。

エリア銀座(東京)

こんにちは、塩見なゆです。

突然ですが、カリーブルストという料理をご存じでしょうか。ビールの本場ドイツの定番おつまみで、日本でいうファストフード的な存在の料理です。

ベルリンの街中を歩けば、駅前や公園など、人が集まる場所にはカリーブルストを売る屋台が見つかるほどの大衆食です。

▲ドイツのカリーブルストをイメージして作ってみました

本場ドイツのカリーブルストは、焼いたソーセージにケチャップとカレー粉をかけ、ポテトフライが添えられているものが一般的です。

日本では、クラフトビールブームとともに広まりつつあり、本場ドイツのカリーブルストを倣ったものから、独自のアレンジを加えたものまでさまざまです。

▲ビヤホールライオン 銀座七丁目店のカリーブルスト

そんなドイツの大衆食であるカリーブルストですが、銀座を代表するビヤホール「ビヤホールライオン 銀座七丁目店」でも定番メニューに加わりました。

一口サイズにカットされたソーセージと、ふかしたじゃがいもをカレーソースで炒めた独自のスタイル。本場ドイツと体裁は異なりますが、日本のビールとの相性は抜群!! 思わず唸ってしまうような味わいの1品です。

手軽に手に入る食材でこんなにビールがすすむおつまみが作れたら……と取材を申し込んだところ、なんと快諾いただきました!

今回カリーブルストの作り方を教えてくれるのは、ビヤホールライオン 銀座七丁目店 総調理長の藁谷隆朗さん。早速お話を伺っていきます!

ビヤホールライオン 銀座七丁目店のカリーブルストの作り方

塩見なゆ(以下、塩見):本日はよろしくお願いします!

藁谷隆朗さん(以下、藁谷シェフ):こちらこそよろしくお願いします。使用する食材を揃えておきましたので、こちらをご覧ください。

どれも手軽に揃う食材なので、作り方をマスターしていただければおいしく作れると思います。

▲使用する食材を集めた写真になりますので、この写真の分量を使用するわけではございません

藁谷シェフ:まずは食材の説明からしていきますね。ソーセージは北海道産の豚肉を使った銀座ライオンオリジナルのウインナーを2本分使用します。じゃがいもはホクホク感を重視するために男爵いもを1〜2個使用します。あとは、薄切りにした玉ねぎを1/4個分、ベーコン(適量)、パセリ(適量)というシンプルな食材を使用しています。

塩見:ドイツではポテトフライを合わせるパターンが主流ですが、ビヤホールライオン 銀座七丁目店では違うんですね。

藁谷シェフ:ビヤホールですのでシェアしやすさを重視しました。

じゃがいも1〜2個分をふかして、一口サイズにカットしたものを使用します。

塩見:じゃがいもはふかしたものを使うんですね! ちなみに家庭でじゃがいもをふかすよい方法はありますか。

藁谷シェフ:じゃがいもをラップで包み、竹串などで数カ所穴をあけておきます。あとは600wの電子レンジで2分、じゃがいもをひっくり返して再度2分加熱をすれば簡単にふかしたじゃがいもができますよ。

じゃがいもの大きさや電子レンジの出力で時間が変わりますので、竹串などが入るかどうかを試しながら何度か加熱してみてください。

塩見:電子レンジでふかしたじゃがいもが作れるのは簡単でよいですね。蒸し器を使うのは大変ですから。

藁谷シェフ:ちなみに、ふかしたじゃがいもは、一度冷ますと皮を剥きやすくなります。炒めた時の形崩れも防ぐことができますよ。

塩見:ふかしたじゃがいもを冷ましておくのはポイントになりそうですね。

藁谷シェフ:では、調理に入っていきます。まずはフライパンにサラダ油を大さじ1入れます。

藁谷シェフ:フライパンが温まったところで、薄切りにした玉ねぎと一口サイズにカットしたベーコンを入れます。

塩見:火加減はどれくらいがよいでしょうか。

藁谷シェフ:焦がさないように中火程度がよいです。玉ねぎがしんなりとしてきたら、一口サイズにカットしたソーセージを入れます。

藁谷シェフ:1分ほど炒めて全体がなじんできたら、じゃがいもを投入します。

塩見:じゃがいもは最後なんですね。

藁谷シェフ:じゃがいもはふかしていますので崩れないように最後に入れるのがポイントです。

藁谷シェフ:塩、胡椒を軽く振りかけて下味をつけたら、全体をさっと炒めます。ここでオリジナルのカレーソースを30g入れます。

塩見:ドイツではカレーパウダーを振りかけた簡単なものが多いですが、カレーソースを使うのですね。

藁谷シェフ:カレーソースの作り方は企業秘密なんですが、市販の固形カレールーに少量の水を加えて、溶かしたものを使用すると近い味を出せると思います。

塩見:固形のカレールーをソースにする発想はなかったです! ちょっとだけ余った固形のカレールーを消費できるのも嬉しいです!!

藁谷シェフ:カレーソースが全体になじむ程度にさっと合わせたら、温めておいたスキレットに盛り付けます。ご家庭で作られる場合は、普通の皿に盛っていただければと思います。

藁谷シェフ:仕上げにカレーパウダー、ケチャップ、パセリ、胡椒を振りかければ完成です!

塩見:ビヤホールライオン 銀座七丁目店で食べているいつものカリーブルストです。調理風景を見ていたので、いつにも増しておいしそうです。

じゃがいものふかし方、炒める順番、カレーソースの作り方など、ポイントがよく分かりました。早速、生ビールと合わせて味わってみたいと思います。

今日はありがとうございました!

藁谷シェフ:こちらこそありがとうございました。ビールが飲みやすいように、食べやすいサイズに揃えるのもポイントです。下ごしらえも簡単で、非常に作りやすいレシピなので、ご家庭でぜひ作ってみてください。

ビヤホールライオン 銀座七丁目店のカリーブルストはビールと相性抜群!

できたてのカリーブルストの登場です。

カレーの香りに食欲をそそられ、たっぷり入ったソーセージとじゃがいもにテンションが高まります。ビール好きのためのおつまみですが、老若男女が好きな料理でしょう。

▲もちろんビールで乾杯

早速いただいてみます。

最初にソーセージの肉々しさとうま味を感じたあとに、カレーソースのスパイシーな味わいと香りが口の中全体に広がります。

その後、ホクホクしたじゃがいもの食感と甘味が追いかけてくるのですが、それをビールで流し込めば、もうたまりません。

うま味→辛味→甘味、そしてビールのほどよい苦味が一瞬の間に移り変わっていき、もう箸が止まりません。

ふかしたあとに一度冷ましてから使用しているじゃがいもは、ホクホクなのに全く形崩れをしていません。丁寧な仕事に頭が下がります。

気付けば、カリーブルスト1品でビールを3杯も飲み干してしまいました。

後半は、ソーセージの肉汁を吸って、じゃがいもがしんなりとした食感に変化していて、飽きずに最後までいただけました。クタクタの玉ねぎもよいアクセントで完成された1品でした。

本場ドイツのカリーブルストとは異なりますが、ふかしたじゃがいもを使ったアレンジも非常においしく、甲乙つけがたい印象でした。同じメニューでも国や地域ごとに多様な形が生まれるのは、酒飲みにとっては非常に面白く嬉しいことです。

カリーブルストはさまざまな形がありますが、ぜひお好みの形を見つけてビールと合わせて楽しんでみてください。

まとめ

ビヤホールライオン 銀座七丁目店のカリーブルストは、日本人や日本のビールに合うようにうまくアレンジされている印象で、ポテトフライを使用しない点もヘルシーでよいなと感じました。手軽な食材で簡単に作ることができますので、ぜひカリーブルストを作ってみてください!

正解の味を確かめたい場合は、ぜひビヤホールライオン 銀座七丁目店を訪ねてみてください。それでは!

※カリーブルストは銀座ライオン一部店舗のみでの取り扱いになりますので、メニュー等確認の上で訪問してみてください。

お店情報

ビヤホールライオン 銀座七丁目店

住所:東京都中央区銀座7-9-20 銀座ライオンビル1F
電話番号:03-3571-2590
営業時間:月~木、日、祝日:11:30~22:00(料理ドリンクL.O. 21:30)
金、土、祝前日:11:30~22:30 (料理ドリンクL.O. 22:00)
定休日:なし

www.hotpepper.jp

書いた人:塩見なゆ

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酒場案内人(飲食・酒類専門ライター)。東京都杉並区・荻窪生まれ。 得意分野は街と酒。 新宿ゴールデン街に通ったお酒好きの両親を持つ。両親が飲んでいた瓶ビールに憧れて成長する。趣味からはじまった酒場めぐりは、次第に仕事になっていく。

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