構造化データでマークアップしていなくても商品の結果としてSearch Consoleでレポートされるように

[レベル: 上級]

Search Console の検索パフォーマンスレポートで「検索での見え方」に「商品の結果」を設定したときに、表示回数とクリック数に急激な増加が見られるサイトがあります。

これは、商品 (Product) の構造化データでマークアップしていなくても商品リッチリザルトが検索結果に表示された場合に、その情報がレポートに含まれるようになったためです。

構造化データなしでも商品リッチリザルト表示

商品リッチリザルトを検索結果に表示するには、通常は構造化データでマークアップします。
しかし構造化データでマークアップしていなくても、商品リッチリザルトが表示されることがあります。

ヘルプ記事で Google は次のように説明しています。

商品の結果 – Product schema.org マークアップでマークアップされたアイテム、または他のメカニズムによって商品として識別された結果

📝すずき注: 強調は僕による

「他のメカニズム」が具体的に何を指しているかはわかりません。
マーチャントセンターから送信された商品フィードの情報を利用していたり、あるいはページ内の要素を独自に解析していたりするのではないかと僕は推測します。

いずれにしても、構造化データなしでも商品のリッチリザルトが検索結果に表示される事例が 1 年ほど前から確認されています。

構造化データなしでもレポート対象

今回の Search Console の仕様変更により、構造化データなしでも商品リッチリザルトが表示された場合は「商品の結果」のデータに含まれるようになりました。
商品の構造化データでマークアップしていないサイトであってもレポートにあがってきます。

仕様変更が実行された 1 月 6 日(太平洋時間)以降に、「商品の結果」のクリック数が急上昇しているサイトが実際にあるようです。

SEO に取り組んでいる EC サイトではすでに商品構造化データを実装済みだと想像します。
したがって、レポートの仕様変更によってデータ分析に影響を受けることはないでしょう。
それでも、もし構造化データをマークアップしていないページがあるなら、レポートを確認してください。
表示とクリックの回数が突如として伸びているかもしれません。