アマゾンが自動車分野へ積極参入! 数多くのソリューションで来場者を魅了…CES 2020

「Amazon Automotive」として独立させて、自動車関連企業が軒を連ねるノースホールへ参入した
  • 「Amazon Automotive」として独立させて、自動車関連企業が軒を連ねるノースホールへ参入した
  • もっとも人気が高かった4モーターのEVピックアップトラック「Rivian」
  • 「Rivian」はアマゾンが配送用として10万台を発注したことでも知られる
  • 「Rivian」の前席はかなり広々とした印象
  • EVらしくボンネット内は大容量の収納を可能とした
  • 「Rivian」の運転席周りはピックアップとは思えない作りの良さを感じた
  • 自動車の購入検討や相談、購入までを一貫して行なうシステムは世界中のカーディラーが採用しているという
  • カラーリングや利用シチュエーションを画面上で切り替えてチャックすることができる

アマゾンはCES 2020の開催に合わせて、音声アシスタント「Alexa」などを活用した自動車へのサービス展開を強化すると発表。出展も「Amazon Automotive」として自動車部門を独立させて自動車関連企業が軒を連ねるノースホールへと移動した。

既報通り、最大の目玉はAlexaを搭載した、ランボールギーニ『ウラカンEvo RWD』の2020年モデルをノースホール入口に展示したことだが、ノースホール内のブースではAmazonが昨年出資したRivianのEV『R1S』、『R1T』を展示。4つのモーターで駆動力を高めただけでなく、左右別々にタイヤを回転させることで急ターンも可能にするなど、想像以上のパフォーマンスも発揮するという。アマゾンではこの車両を配送用として約10万台を発注したことも注目点だ。

また、これまでアマゾンは、CESでの出展に際してAlexaの発表などを中心に展開してきたが、今回は出資したEV自動車メーカー「Rivian」をブース内で前面に打ち出す対応に大きく変更した。特にアメリカではピックアップトラックの人気もが高いこともあり、その狙いは大当たり。隠れたパフォーマンスを知ってか、クルマを取り囲む人が絶えることはなく、その戦略は見事的中したと言っていいだろう。

このRivianを含め、アマゾンではAlexaへの対応を強化する。たとえば2020年後半にはAlexaでのガソリン支払いに対応予定で、米国内にある1万1500店のExxonとMobilのスタンドにおいてAmazon PayとAlexaを使った支払いが可能になるという。

未来のモビリティ体験として、Amazon Home Deviceが提供するFire TVとの連携事例も紹介。家の中で見ていた映像をガレージに駐めた車両で見ることもできる。また、ネットで自動車の購入検討や相談、購入までを一貫して行なうシステムも展示。ここは買いたいクルマのカラーリングや仕様を自在にスマホ内で変更し、様々なシチュエーションで走らせて見ることもできる.。購買意欲につながるソリューションとして紹介した。

アマゾンは今や単なるEC企業ではなく、テクノロジー企業としての開発力を持ちつつ、さらにはロジスティクス企業として配送にも独自の戦略を持つ。つまり、そのために自動運転やEV車を開発するのは既定路線でもあったわけだ。さらに今回のEVである「Rivian」の大量投入は、環境問題への対応を積極的に行っていくことへの意思表示とも言っていいだろう。

《会田肇》

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