個別のURLを割り当てた商品バリエーションの一覧ページにはProduct構造化データをマークアップしてはいけない

[レベル: 中級]

EC サイトで、個別の URL を商品バリエーションに割り当てている場合は、そのバリエーションをまとめて掲載しているページに商品 (Product) リッチリザルトの構造化データをマークアップしないようにと、Google はガイドラインに明記しました。

商品バリエーションが個別 URL を持つ場合はリストページ扱い

Product マークアップのガイドラインで次のように Google は説明しています。

マークアップは、商品のカテゴリやリストではなく、特定の商品に使用します。たとえば、「当店の靴」は特定の商品ではありません。現在、商品のリッチリザルトは、単一の商品に焦点を当てたページのみをサポートしています。複数の商品やある商品カテゴリを一覧表示するページではなく、商品ページにマークアップを追加することをおすすめします。

複数の商品が掲載されているページには商品構造化データをマークアップできません。
単体のページへのマークアップが容認されます。

これは、商品バリエーションに個別の URL が割り当てている場合にも当てはまります。

商品バリエーションとは、同じ商品だけれどカラーやサイズなどの属性に応じて複数のタイプが販売されているアイテムです。

商品バリエーション

同じ URL のページで商品バリエーションを販売しているのであればマークアップできます。
マウスカーソルを当てたりタップしたりするとそのバリエーションの画像に切り替わるだけで、URL 自体は変化しない構成は一般的です。

しかし、各バリエーションに固有の URL が割り当ていて、それらのバリエーションを一覧で掲載している構成のページには商品構造化データをマークアップすることは推奨されません。
ようは、商品バリエーションがそれぞれの URL を持っている場合は、それらの商品バリエーションを掲載しているページはリストページ扱いになります。

代わりに、各バリエーション単体のページにマークアップします。

ガイドラインに明記

ガイドラインが変更されたわけではありません。
商品バリエーションが個別 URL を持つ場合には、まとめて掲載したページに商品構造化データをマークアップしてはいけないというのは以前からそうでした。
あらためて、ガイドラインに明記されました。

こちらが現在のガイドラインです。

Use markup for a specific product, not a category or list of products. For example, “shoes in our shop” is not a specific product. Currently, product rich results only support pages that focus on a single product. This includes product variants where each product variant has a distinct URL. We recommend focusing on adding markup to product pages instead of pages that list products or a category of products.

ハイライトした一文が追加されました。
この記事を書いている時点では、日本語ドキュメントにはまだ追加されていないので僕が日本語にします。

マークアップは、商品のカテゴリやリストではなく、特定の商品に使用します。たとえば、「当店の靴」は特定の商品ではありません。現在、商品のリッチリザルトは、単一の商品に焦点を当てたページのみをサポートしています。これには、個別の URL を持つ商品バリエーションも含まれます。複数の商品やある商品カテゴリを一覧表示するページではなく、商品ページにマークアップを追加することをおすすめします。

ガイドラインに従っていなかったからといって即座に手動対策を受けることはないかもしれません。
それでも、リッチリザルトが検索結果で表示されないことがありえます。
EC サイト運営者は、商品バリエーションの URL 構成が自社サイトでどうなっているかを確認しておきましょう。

同じ URL で商品バリエーションを掲載しているなら問題ありません。
商品バリエーションに個別 URL を割り当てているにも関わらず、バリエーションをまとめて掲載しているページに Product 構造化データをマークアップしていたとしたらガイドラインの非推奨です。