サイエンス

10億年前から現代までの大陸の移動を可視化したムービー


現在主流の「プレートテクトニクス」と呼ばれる学説では、地球は移動し続けるプレートで構成されているとされています。そんなプレートテクトニクスの研究によって導き出された「過去10億年間の大陸の移動」を可視化するムービーが、地質学に関する動画を投稿するYouTubeチャンネル「EarthByte」によって公開されています。

Plate tectonic evolution from 1 Billion years ago to the present. - YouTube


10億年前の大陸の分布はこんな感じ。青い線がプレートの境界線で、赤い線はプレートの沈み込みを表しています。また、青色のエリアは、過去の研究で考えられていた大陸リソスフェアで、緑色のエリアは2021年に発表された研究で支持されている大陸リソスフェアを表しています。


地球全体が氷に覆われ、スノーボールアースと呼ばれる状態だったと考えられている7億5000万年前の地球はこんな感じ。大陸が、本初子午線よりも東に偏って分布しています。


5億4000年前には、地球上に生息する生物の種数が急激に増加するカンブリア爆発が起きました。この時期の大陸は南半球に偏っています。


生物が陸地に進出し始めたデボン紀になると、大陸が1カ所に集まりだします。


その後も大陸の収束は続き……


2億4000万年前には巨大な大陸が形成されました。この大陸は、パンゲア大陸と呼ばれています。


その後、白亜紀になるとパンゲア大陸は徐々に分かれ始め……


1億年前には、現在のアフリカ大陸やユーラシア大陸の形が現れ始めます。


その後も各大陸は移動を続け……


アフリカ大陸・ユーラシア大陸・オセアニア大陸・北アメリカ大陸・南アメリカ大陸・南極大陸の6つの大陸に分かれて、現在の地球の姿になりました。

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in サイエンス,   動画, Posted by log1o_hf

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