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Twitterで炎上した際の誹謗中傷やバズった際のクソリプの嵐を可視化できる「リプライユーザ可視化システム」を使ってみた


TwitterなどのSNS上ではネットいじめと呼ばれる誹謗中傷の嵐にさらされることがありますが、炎上に反応して書き込みを行ったことがある人は全体の1.5%程度しかいないという調査結果も存在しており、攻撃してくるのはごく一部のユーザーのみであることがわかっています。炎上ツイートに反応して誹謗中傷するユーザーや、リプライ欄に湧く大量のクソリプを送りつけてくるユーザーなどを、わかりやすく可視化するツールが「リプライユーザ可視化システム」です。

リプライユーザ可視化システム
http://torix.sakura.ne.jp/tma/


使い方は簡単で、上記URLにアクセスして画面左上にある「Start Mention Analyzer」をクリック。


Twitterにログインしていない場合はログイン画面が表示されるので、ユーザー名とパスワードを入力して「ログイン」をクリック。


すると以下の赤枠部分にあるように、ログインしたTwitterアカウントのステータスが表示されます。


自身のツイートへのリプライを解析するには「自分へのリプライを確認する」をクリック。


しばらくすると可視化結果が表示されます。一番上に表示されるのは「リプライ先アカウント」、つまり自身のTwitterアカウントに関する詳細です。フォロワー数・フォロー数・リスト登録数・利用歴・総ツイート数といった基本情報と、集計期間内で確認されたリプライ総数・リプライを行ってきているアカウントの数・フォロワー比(フォロワーの何%からリプライをもらっているか)・ついったらー比(日本のTwitterユーザーの何%からリプライをもらっているか)・日本人口比・Gini係数(リプライを行ったユーザの偏りを示す数字で、0に近ければ広く均等にリプライをもらっており、1に近ければ一部の人からのみリプライをもらっているということに)・平均リプライ数/日(1日当たりの平均リプライ数)・分析期間・分析日などが表示されます。さらに、リプライしてくるアカウントが何件リプライしたのかを示す「リプライ数分布」、リプライしたアカウントのフォロワー数・フレンド数・ツイート数を示す「リプライした人の特徴」、どの時間帯にリプライされているかを示す「リプライされた時間」といった3種類のグラフも表示されます


その下には「リプライ上位アカウント」が表示されており、集計期間内に最も自身のツイートに多くリプライしてきたアカウントが一覧表示されています。例えばGIGAZINEの公式Twitterアカウントの場合、最もリプライを送ってきているのはバズっているツイートを定期的にお知らせするツイバズのアカウントでした。


さらに気になるアカウントをクリックすると、以下のように該当アカウントの詳細をチェックできます。左上のグラフは「直近データ」で、直近200ツイートのうちリプライの数および割合や、自身のTwitterアカウントへのリプライの数・割合、平均文字数、ツイート時間などがまとめられています。右上のグラフ「長期データ」は、直近データと同じ内容を集計分母を直近2000件分にして表示したもの。左下の「リプライ先」グラフでは、該当アカウントが頻繁にリプライを送っているTwitterアカウントが表示されており、右下のワードクラウドでは該当アカウントが頻繁に使用するワードが表示されています。


なお、画面上部のテキストボックスに他人のTwitterアカウントを入力すれば、そのユーザーに対して送られてくるリプライを分析することもできます。ドナルド・トランプ大統領の公式Twitterアカウントである「@realDonaldTrump」を入力して「他人のリプライを確認する」をクリックすると……


同じように分析可能です。意外とリプライの数は少ない模様。


Twitter上での誹謗中傷に悩まされている人がリプライ可視化システムを使ってみると、自身に攻撃的なツイートを送りつけてきているユーザーは想像以上に少ないことなどがわかるかもしれません。

なお、リプライユーザ可視化システムを製作したのは東京大学大学院工学系研究科system創成学専攻の鳥海不二夫准教授。鳥海准教授はnote上にリプライユーザ可視化システムを製作した経緯や実際に使ってみた所感などをまとめています。

誹謗中傷対策として炎上時のリプライ可視化システムを作ってみた|tori|note
https://note.com/torix/n/n489722612666

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in レビュー,   ネットサービス, Posted by logu_ii

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