サイゼリヤ、コロナ収束後も午後10時以降の営業取りやめ

» 2021年03月09日 21時30分 公開
[ITmedia]

 サイゼリヤは営業時間の短縮と、酒類販売の休止期間の延長を発表した。政府からの緊急事態宣言の発令と自治体からの要請を受けての対応。同社の堀埜一成社長は日本経済新聞の取材で、午後10時以降の営業を正式に取りやめることを明らかにした。

サイゼリヤは営業時間の短縮と、酒類販売の休止期間の延長を発表

 緊急事態宣言の再延長が発表された首都圏の1都3県にある店舗は、3月21日まで午後8時閉店、酒類の提供は午後7時までとする。また、自治体からの要請を受け、兵庫県の一部店舗と福岡県の店舗も、3月21日まで午後9時閉店、酒類の提供は午後8時半までとした。なお、同社は2020年6月から一時的な措置として、全1000店で午後10時までに営業を短縮している。

サイゼリヤの対応(リリースより)

 同社は午後10時閉店の継続について、「新型コロナウイルスの感染防止対策で時短営業を続けてきたが、感染が収束しても深夜の客足の回復は見込みにくい」と判断した。

 すかいらーくグループでは宅配や持ち帰りに力を入れ、宅配の売り上げが前年比の約60%増、テークアウトの売り上げは同約2.3倍となった。外食や小売りでは営業時間の短縮が相次いでいる。サイゼリヤも営業時間短縮による人件費削減を図り、コロナ渦の新たな営業スタイルの確立を目指す。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.